2012年6月7日木曜日

阪急名古屋 四國9回 83~88番

平成24年6月5~6日

名古屋からの結願のコース。和尚とアシスタントは、名塩SAで10時半に合流。お客様は41名。朝のお勤めの後は、「いろは歌」の説明と練習、なにしろ予定では、2ケ寺目が85番八栗寺なので時間がない。86番志度寺から打ち始める。藤原房前が母親の海女の供養のために建立した千基の石塔のうち、残った石塔を案内する。お守りをされているお婆さんと久しぶりに出会い、握手。「あなたは、いつもお参りしてくれる」と喜んでいただいた。14時15分のケーブルで85番八栗寺に向かうが、バスの中で「いろは歌」のCDのことを話しておいたので、買い求める方が続出し、あっという間に在庫がなくなってしまった。これは、売り物ではなく、希望者に実費で分けてもらえるものなのだ。ケーブルカーに乗車し、流れる「いろは歌」に合わせ大合唱。84番屋島寺で本日は打ち止め。箕山明神である夫婦狸が人気、母狸のおっぱいをさすり乳癌封じのご祈願だ。参拝客の思いは同じと見えて、おっぱいのところだけがツルツルしている。16時に打ち止めして、お宿の「喜代美山荘 花樹海」へ。高松港を望む高台にあり、和尚は幼馴染のお嬢さんの結婚披露宴に来たことがある。夕食後、讃岐の先達さんが、訪ねて来てくれて、しばし懇談。売店を覗くと、お客様に推薦した「石丸うどん」が置いてある。口伝えに広まり、大量購入となった。和尚は、寝酒に綾菊酒造の「単式蒸留焼酎」を購入、原料の中に「もち麦(善通寺産)」とあるのが気に入ったせいだ。500ml・1000円。
6日の朝は、温泉に浸かり朝食。8時に出発し、83番一宮寺へ。大師堂をお参りすると、一人一人に向けて鐘をついてくれるのが清々しい。そして列を作って「地獄の釜音」を聴く。お薬師を祀る石厨子に首を突っ込むと「ゴー」という微かな音が聴こえるのだ。ほとんどの方が、聞こえたというが、なかには、解らないという方も。87番長尾寺では、重文の「石柱」(経憧)や静御前の剃髪塚など案内する。今年の鏡餅競争は、180kgの鏡餅を持って40m歩いた人が優勝だと言うと、皆びっくりされる。いよいよ結願所の88番大窪寺、「結願の証」の希望者も半数以上だ。ビフォア・アフターの記念写真を撮り、お参り。1番で、写真を買った人は、88番の写真と見比べるようにと念を押す。「飛猿閣」でお茶をいただきながらお買い物、和尚の「よう おまいり」が記念にと10冊ほど売れて、売り切れた。和尚は、「和顔施」と揮毫、買いそびれた方には、和尚から郵送することにさせていただいた。昼食を鳴門公園の「うづ乃屋」で摂り、帰路へ。勤行次第の解説などしながら走り、名塩SAでお別れ。合掌

志度寺にて   梅雨寒や 海女の石塔 志度の寺

八栗寺にて   いろは歌 声を合わせる 梅雨遍路

屋島寺にて       梅雨空や 箕山狸 屋島寺(やしまでら)

大窪寺にて   梅雨晴れや 結願の笑み 大窪寺

(写真は、屋島寺の蓑山明神)

1 件のコメント:

  1. 名古屋のお客様には、覚王山日泰寺のご縁起をお話させていただくことにしている。日本仏教界あげての寺で、真正仏舎利を祀る稀有な寺なのだ。先人が名古屋招致に尽力したもので、名古屋人の誇りとすべきものなのだ。
    各宗派のお寺が、日泰寺のことを伝えないのが、残念でならない。

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