2012年6月28日木曜日

近畿三十六不動尊巡拝 第1回 1,2番+33,34番

平成24年6月27日

近鉄大阪線に沿って、伊賀上野から五位堂まで、数ヶ所でお客様を乗せ、五位堂を9時に出発。近畿三十六不動尊巡拝のスタートだ。10回シリーズの第1回、企画当初から相談を受けていたので、スケジュールも調整して、和尚が全て先達をすることとなっている。お客様は21名。初回とあって、勤行次第を手作りで用意した。1番天王寺、2番清水寺、33番七宝瀧寺、34番根来寺の4ヶ寺を巡るコースだ。四天王寺鳥居前の「大阪綜合美術」の佐野社長が、なにかと面倒を見てくださる。南大門から入り、亀井堂へ。亀井不動尊は50cmほどの石仏で、水掛け不動なので緑の苔に包まれている。納め札は「六時堂」にと聞いたが、お経をあげていると女性職員が三宝を持ってきて預かってくれた。中門から出て2番清水寺に向かう。星光学院の裏手にあり、通用門から入る。その方が分かり易いとの佐野社長のアドバイスだ。バスも学院前に誘導しておいてくれるという。市内唯一の「玉出の瀧」の奥にお不動さんが祀られている。瀧は、四天王寺金堂下の清龍池から流れ出ているとされる「白石玉出の霊水」が300m離れた地下を流れて瀧になっているといわれる。景観としては京都の清水寺の瀧とよく似ている。高速道路に入り、お弁当を摂りながら、七宝瀧寺に向かう。駐車場から30分は歩くと覚悟していたが、手前の「本堂へ」の看板に従って、車幅一杯の参道に進入してしまった。中型バスでやっという道をゆっくり登る。ドライバーさんも戻るに戻れず、覚悟を決めて前進あるのみ。やっとたどり着いて、若い僧に聞くと、「そのルートで正解です。大型バスは無理ですが」との返事、我々は歩く距離が短くなって喜んだが、ドライバーさんは「もうコリゴリ」とか。本堂から「行者の瀧」へ100m、大迫力で水量も多く、傍らに「役の行者像」が建つ。仏教稲門会の重鎮である東條仁哲管長にご挨拶をと訊ねたが、不在とのことで名刺を託した。24番根来寺の不動堂は駐車場のすぐそばにある。「錐もみ不動」とか「身代わり不動」とか呼ばれる秘仏である。顔なじみの尼さんにご挨拶に行くと「供酒」を下さった。お堂で勤行後、折角だからと国宝の根本大塔や、伝法堂、大師堂を拝観する。さすが興教大師の新義真言宗の総本山だ。趣が素晴らしい。14時半打ち止め。17時前に自宅近くのバス停でお別れ。これからも元気でがんばりましょう。合掌

四天王寺にて  苔むして 水掛け不動 亀井堂

清水寺にて   みなつきや 三筋に落つる 玉出瀧

七宝瀧寺にて  さみだれに 飛沫は高し 行者瀧

根来寺にて   大塔や 凛とそびえる 梅雨の空

(写真は七宝瀧寺の行者瀧と役の行者像)

1 件のコメント:

  1. 近畿三十六不動尊霊場は、近畿2府4県に古寺顕彰会が中心になって開設した霊場で、宗派にとらわれずに一般の人々の立場から選定され、昭和54年(1979)に発足したもの。

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