2014年1月9日木曜日

後七日御修法(東寺)

平成26年1月8日~14日

かってお正月の宮中行事として行われていた真言宗の最高の儀式「後七日御修法」(ごしちにちみしほ)が京都の東寺で開催されています。1日~7日を神事で行った後の7日間のご修法を仏事で行ったため「後七日」と云われるのですが、国家の安泰を祈願するもの。1日三座21座の法要が、真言宗各派18総本山から選ばれた高僧15人によって熱祷されます。弘法大師空海が承和2年(835)に始めたもので、宮中真言院で営まれていました。明治政府の神仏分離令に伴う廃仏毀釈で中止となりますが、明治16年に東寺灌頂院で復活することが許され今日に至っています。初日には、天皇陛下の御衣が勅使によって届けられ、それを奉じての法要です。本年の大阿闍梨は、総本山長谷寺の加藤精一化主、毎日の三座の法要の行き帰りの行列を信者さんや僧侶が「南無大師遍照金剛」のご宝号を唱え、待ち受けます。最終日の14日のお昼前に21座目の法要が終わると、室内が一般公開されます。それを「後拝み」と云い、和尚は毎年14日にお遍路仲間と参加することを楽しみにしているのです。残念ながら、今年は、よんどころない所要が入り、参加できません。参加される方は、寒さ対策をしっかりなさってください。合掌

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