2016年2月14日日曜日

新西国霊場 初見参 

平成28年2月9日

萩の寺の道了大権現
先達仲間が、「新西国」の霊場も良いらしいので、廻ろうと言い出した。ネットで調べると、なるほど面白い顔ぶれが揃っている。昭和7年に京阪神の3新聞社を母体とした三都合同新聞社が読者アンケートで選んだものらしい。変遷を経て現在は三十三ヶ所と5ヶ寺の客番、38ヶ寺で構成されている。「客番」とは、お四国でいう「番外」のこと。詳しく見ると、近畿三十六不動尊霊場の寺院も数ヶ寺含まれている。小雨混じりの9日、1番四天王寺からスタート。不動尊にお参りしてから、本堂へ向かうが、まだオープン前だ。8時半からという。僧服姿の和尚は、無料で入れて下さった。金堂の救世観音様も御釈迦様も堂々としてすばらしい。納経所で朱印帖を求め、いよいよスタートだ。次は、四天王寺の子院・客番清水寺へ歩く。星光学院の脇から境内墓地を下ると本堂に至る。京都の清水寺と同様に三筋の滝(玉出の滝)があるお不動さんを拝んでから、本堂2階へ上がりお勤め。ご本尊は十一面千手観音。四天王寺に戻り、愛車で2番太融寺へ。駐車場がなく、近くのパーキングへ。本堂に上がり、お勤め。そしてお不動さんから大師堂と廻る。境内の隅に、淀君の墓があり、漢詩が奉納されている。和尚もそれを吟じて奉納。ここまでの3ヶ寺は、近畿三十六不動尊のメンバーでもあるので、馴染みがある。和尚は、三十六不動の納経帖も持参している。車を北に走らせ、3番鶴満寺へ。ナビは、お寺の裏手の方に導いたので、結局ぐるっと廻る羽目に。冷たい風の中、お参りして納経所へ。よもやま話のついでにお昼の場所を相談すると、すぐそばに、人気のラーメン屋があるという。確かに駐車場は、順番待ちだ。味噌ラーメンと半チャーハンセットを注文、さすがでした。霊場会のお薦めルートによると、次は豊中市の12番萩の寺。ご本尊は薬師如来で納経帖にも薬師観音と書くので、驚いた。南朝の女官たちが、後醍醐天皇の霊を鎮めるために、法華経八経を写経し、その紙をこよりに編んで衣として帝の念持仏に着せたという「こより十一面観音」が新西国の本尊。13番は川西市の満願寺、奥行きの深い境内で源氏ゆかりの寺だ、坂田金時の墓もある。納経所で、洗筆水をひっくり返し、納経帖がびしょ濡れの大騒ぎ。お詫びにと、大きな松笠を頂いた。そして14番高槻の神峯山寺。役小角が開基し毘沙門天が本尊のお寺。新西国の本尊は国宝の聖観音様だ。「かぶさんじ」と読むのにはびっくり。打ち止めは、客番安岡寺。三十六不動のひとつなので、和尚も2回ほど訪れているのだが、ナビに従うと安岡寺小学校に連れて行かれた。17時近くで、あせったが、道を尋ねながら見覚えのある駐車場にたどりついた。まずはと納経所に駆け込む。「カーナビで迷う方が多いのです」とは、納経所の弁。丁度帰られたご住職は、本堂に上がってゆっくりお参りをとのお言葉、甘えさせていただいた。「高槻観音」の名称で親しまれ、神峯山寺を北山観音というのに対し安岡寺は南山観音と呼ばれるとか。なんとか8ヶ寺打ち終えて第1回目の終了、月に1度のペースで、これからも廻る予定。合掌

 太融寺にて   春時雨 古刹の隅に 淀の墓

 

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