2015年3月6日金曜日

四国8回 44~51番 なんば発

平成27年3月3~4日

梅田~なんばを経由するコース、お客様は44名で満員の盛況だ。久し振りのなんば発なので、お客様の中にかってご一緒だった方は一人もいない。その分、気軽におしゃべりができるということだ。別途、枚方、三宮からバスが出ているらしい。天気予報通り、朝から雨がシトシトと降っている。
今までの8回と違って、巡る順番が変わっている。二日目の昼食がお弁当に変わり、そのピックアップ場所が、砥部陶芸舘になった為だ。今までなら、45番岩屋寺、44番大寶寺と初日に廻っていたのだが、そうもいかない。石鎚山HWOで遅めの昼食を摂り、46番浄瑠璃寺に着いたのが14時過ぎ、なんとか5ヶ寺と思っていたのだが、無理な予感がする。もう少し早く着けると思っていたのだが、乗っている帝産観光バスは労務管理が厳しくて、お客様が全員バスに戻っても、一定の休憩時間を確保しないとバスは発車しないのだ。浄瑠璃寺では、大師堂の稚児大師像を抱っこしてご宝号を唱える。47番八坂寺へは、「衛門三郎の里」に駐車して、徒歩での往復となる。本堂と大師堂の間にある閻魔堂の極楽、地獄の道へ案内。「衛門三郎の里」でお茶のご接待を受け、しばし休憩。48番西林寺に向かう。子規の句「秋風や 高井のていれぎ 三津の鯛」の話をする。「ていれぎ」というのは、西林寺の前を流れる内川に自生する水草で香りが高く、刺身のツマに使われるという。夕食も鯛づくしなのだ。49番浄土寺の駐車場から徒歩で往復、県道の横断歩道の信号が長いので、全員まとまって渡ることができる。境内は樹木もほとんどなく雨の逃げ場もないので、鐘楼下でお勤めをする事にする。そこで、緊急の策として、本堂と大師堂の両方に納札とお賽銭を納めてから鐘楼に集まってもらう。16時半を過ぎているので、火の気は「運心」でお願いする。17時打ち止め、バスに戻り、添乗員の納経終わりを待つ。御宿は、ホテルルナパーク。夕食は、予想通りの「鯛づくし」だ。鯛釜飯、お刺身、兜煮の3点セット+αというメニュー。和尚の好物は兜煮だ。夕食後、道後温泉商店街を散策、千円工房「夢蔵人」を覗き、「ゴルフグリップ傘」と「ハンチング」を購入。(1940円)ゴルフグリップ傘は、通常のジャンプ傘なのだが、握り手がゴルフグリップなのだ。駅のホームなどで、傘をクラブに見立てて、アプローチやパターの素振りをする人にヒントを得た商品。思わず笑って買ってしまった。

岩屋寺本堂(拝堂)

4日 7時30分出発。結局大阪組のみが4ヶ寺しか廻れていないと云うこと。同じ順番で廻った枚方組が51番石手寺からというので、我々は50番繁多寺からスタートする。昨日の雨もスッカリ上がり、青空も覗いている。少し高台にある繁多寺から松山市内が良く見える。スッキリとした境内を爽やかな気分でおまいりだ。薬師如来の眷族や興教大師の話をさせてもらう。51番石手寺では、まず記念撮影、次いで本堂、大師堂、宝物館、釈尊の庭など案内。門前の棕呂堂の親父さんに久し振りの御挨拶、お客様にも「シュロの仏壇磨き」が大好評だ。箒を求める方も。砥部陶芸館でお弁当のピックアップとお買いもの。いよいよ難関の45番岩屋寺だ。行程の説明をし、無理をせず、自信のない方は納め札とお賽銭を預かると云うと4人の方が申し出た。その内の一人は何とか登りきった。立派なお堂は、重文の大師堂、小さいお堂が本堂というより拝殿というところだ。何しろ後ろの岩山が本尊不動明王ということなのだ。納経所で一人筆を走らせるご住職にご挨拶。仏教稲門会の先輩なのだ。山を下り、駐車場横の「一休館」で生姜湯のご接待。元気になったお顔を拝見し一安心だ。44番大寶寺へ。空にも大寶寺があるというと「エ―」という声が。久万高原天体観測館が発見した直径11kmの惑星に「DAIHOUJI」と命名し登録されているのだ。打ち止めは、13時35分、「すごうさん」でお茶を頂き、トイレを借りてバスへ戻ると、「おくま饅頭」の出張販売。弘法大師にご接待したという「おくまばあさん」にちなんで町名も「久万」が付くのだ。「おくま饅頭」も餡子を7時間煮詰めるのだという。「ハタダのお菓子館」に立ち寄り、吉野川、淡路の両HWOで休憩して桜橋到着20時、なんば到着20時20分。帰路の車中で、般若心経の解説や「いろは歌」の練習を行う。来月は和尚の故郷周辺をおまいりし、5月に結願とか。体調管理をしっかりして無事に結願をと御挨拶しお別れ。合掌

 浄瑠璃寺にて  春雨や 子規の句碑ある 浄瑠璃寺

 岩屋寺にて   岩屋寺や 不動明王 山笑ふ

 岩屋寺にて   山の僧 こぼれる笑みや 鳥帰る

 浄土寺にて   鐘楼に 春雨さけて 読経かな

 道後にて    春雨や 道後の夜の 鯛づくし


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