2015年11月18日水曜日

第15回 一国巡り 38~59番 

平成27年11月8~11日
栄福寺の渋柿

和尚と巡る一国巡りも今回で15回目、今回は和尚を含め6名の参加なので、7人乗りの乗用車をレンタルし、前にもお願いした個人タクシーのドライバーさんに運転をお願いした。
8日の夜のオレンジフェリーで東予港を目指し、朝一番から足摺岬に向かうという算段なのだ。3人の女性は、初めてお四国巡りをするグループ。船中で、お参りの概略を説明し、少しづつ馴れていただくことにする。オレンジフェリーは、レストランも大浴場もあり快適な船旅を楽しめる。22時出港、6時接岸、38番金剛福寺へ。休憩の「ゆーいんぐ四万十」で、名物の栗焼酎「ダバダ火振」やお菓子を買い込み、握りたてのおにぎりを頬張る。金剛福寺をゆっくりとお参りし、足摺岬の散策に案内する。岬のたもとが土佐清水港、「黒潮市場」で昼食。和尚は、いつもの「マグロのかぶと煮」を購入する。39番延光寺では、赤亀のご朱印を道中着の背に頂く。初日の打ち止めは40番観自在寺、大師堂を一周して八十八ヶ所のお砂踏みだ。お宿は宇和島グランドホテル、夕食は「ほづみ亭」を予約してある。宇和島に泊まる目的は、ここでの食事にある。山海の珍味が堪能できるからだ。いつもながらの大満足。
浄土寺の山門
10日 41番龍光寺、42番佛木寺と廻り、「道の駅・みま」に立ち寄る。充実した道の駅だ。ハイウエイレストラン宇和島で、お弁当をpick upして43番明石寺へ。大銀杏の落葉が絨毯のようで美しい。45番岩屋寺は、最大の難所。股関節手術を経験した女性も、体重を持て余す先輩も何とか登りきってのお参り。山を降りて、「一休館」で一息入れる。44番大寶寺は、乗用車なので山門近くまでたどり着ける。これは有り難い。46番浄瑠璃寺、大師堂の稚児大師を順に抱っこしてのお参り。47番八坂寺も、歩くことなく寺の駐車場まで進入できた。48番西林寺に電話を入れて、お願いをしておいたが、何とか時間内に到着。17時に打ち止めできた。初遍路の一人が、大の俳句愛好家で、いろいろな句会に参加し、雑誌などにも投句されている。俳句を作るために旅をするという。和尚のような新米と違って、本格派だ。車中での俳句談義も勉強になった。お宿は、道後温泉「宝莊」、夕食後は、坊っちゃん温泉に向かう3人と別れ、道後の商店街をぶらつく。伊予かすりの専門店で、先輩は堂々の値切り交渉。見事に、作務衣をゲットした。
11日 まずは、51番石手寺から。棕櫚堂が、早々と店を開けており、ご挨拶。棕櫚の座敷箒をいただいた。分院で使わせていただくことに。聞けば、中国人の団体の爆買いで、仏壇磨きなどほとんど無い状態とか。50番繁多寺、49番浄土寺とまわり、53番圓明寺へ。ここにお弁当を運んで貰っていたのだ。見どころの多いお寺で、本堂の左甚五郎の龍やキリシタン灯籠、大師堂の瓦も芸術品級。おトイレも一見土蔵風のデザインで楽しい。52番太山寺も、山門近くの駐車場まで上がる。国宝の本堂、大師堂、鐘楼の地獄絵、聖徳太子堂など廻って納経所へ。その前に、一畑薬師が勧請されている。左手に瀬戸内海を眺めながらのお弁当、今治へ向かう。54番延命寺は、本堂の大改修中で、ご本尊は薬師堂に仮安置。本尊さんはどこかと迷うお遍路もちらほら。55番南光坊の四天王さんの前で記念撮影。納経所で、和尚の納経帖を開いて、「これは私の字です」と懐かしそうだ。56番泰山寺、57番栄福寺と廻って、58番仙遊寺への参道を上る。栄福寺の住職の書いた本が映画化されている。書店の店員をしていて、祖父の後を継いで住職になるという話で、なかなか楽しい本だった。59番国分寺で16時打ち止め。ドライバーさんが、警察署で事故証明を書いて貰うという。実は、仙遊寺の転回場所で、フロントが縁石に接触したのだが、見ると結構凹んでいる。警察は、その縁石の写真を撮ってこいと云う。仙遊寺に戻り、撮影して今治警察署へ。それでも1時間ほどのロスタイムで済んだ。お疲れ様でした。次回は、3月27~31日です。合掌

 握りたて 土佐の新米 頬張りぬ

 明石寺 老僧銀杏の 落葉掃き

 大寶寺 経読む遍路に 落葉かな

 稚児大師 抱ゐて祈るや 秋遍路

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