2014年10月31日金曜日

西国6~29番 阪急(東京) その2

平成26年10月21~25日

穴太寺書院から多宝塔を望む
23日 市内を巡拝し、日本海まで行こうという一日だ。17番六波羅密寺からスタート。空也上人像や平清盛像などで有名、希望者を案内して宝物館へ。解説をしながら拝観、和尚も眼の保養をさせていただいた。16番清水寺は、バス駐車場も満杯の盛況。修学旅行のシーズンなのだ。参道も境内も修学旅行生と外人観光客で大賑わいだが、本堂でお経をあげているのは我々だけ。音羽の滝をお薦めしておいたのだが、修学旅行生の長蛇の列で諦めざるを得ない。和尚は、先輩の営むお土産屋を訪れ、お茶をいただく。話をしておいたので、お客様も覗いてくださる。先輩も割り引きで応えて下さるので有難い。駐車場から表通りに出るまでに30分以上費やしてしまった。何しろ道が狭く、バスの離合が一苦労なのだ。19番革堂の納経所には、ご高齢の中島湛海尼がいらっしゃる。御挨拶に応える声もお元気だ。18番六角堂は池坊の寺と説明する方が分かり易い。近くの京料理の店で昼食。地元のスーパーの直営というのだが、美味しいと好評。洛西の20番善峯寺へ向かう。食後の腹ごなしというには、あまりにもハードな上り坂。これは無理と納め札を預けた女性もいたが、結局全員たどり着けた。本堂に上がってお勤め、「遊龍の松だけは、ご覧ください」とお薦めする。打ち止めは21番穴太寺。本堂の撫で仏やお庭の説明をすると見学したいとの声が上がりご案内、皆さんほっこりされたようだ。15時30分、お宿の宮津ロイヤルへ向かう。
24日 29番松尾寺から。道中で、勤行次第の解説をしながら走る。山を登り始めると朝霧が掛かり、中腹は雲海だ。ついで28番成相寺の急坂をバスは、ウンウンと登る。お客様がびっくりするほどの坂なのだ。本堂内陣は自由に拝観できるのも有難い。孔雀明王など案内して近くのシーサイドセンターで昼食。和尚は、名物のオイルサーデンを買い込む。これで京都府とはお別れ、番外花山院へ向かう。花山法皇のご廟所だ。タクシーが1台しか配車されず、4往復で山登り。打ち止めの札所をどこにするか添乗員の決断は27番円教寺。ロープウエイの始発が8時30分なので、無駄を省こうというのだ。ドライバーさんの奮闘で、16時発のロープウエイに間にあい、本堂までのマイクロも待っていてくれた。17時の最終便で山を下り、麓の杵屋で一服。姫路城を愛でながら、ホテル日航姫路へ。

 松尾寺にて  枯薄 雲海眼下 松尾寺

25日 8時出発、26番一乗寺に向かう。本堂へは3つに分かれた急な石段161段を登る。最初の76段を上がると常行堂、次の36段の途中に国宝の三重塔があり、さらに49段上がって重文の金堂だ。金堂から見下ろす三重塔が美しい。また天井一面に花のように内付けられた木の納札が珍しい。25番播州清水寺、播州と着けるのは、京都の清水寺と区別するためで、御嶽山清水寺が正確な表現だ。推古天皇35年(637年)の創建と云う古刹である。朱塗りの仁王門は昭和55年の再建なので、とても美しい。24番中山寺は、土曜日とあってか七五三まいりの家族連れや初まいりの家族連れで賑わっている。菊花展も開催中だ。腹帯を求める参拝客のためか、エスカレーター完備と云うのもこの寺らしい。まずは徳道上人が法印を納めたのではないかと思われる石棺(仲哀天皇妃大仲姫の墓)に案内し、本堂、護摩堂(近畿36不動)、羅漢堂とお参りする。少し遅めの昼食を宝塚ホテルのレストランでとることに。食事作法をする雰囲気ではないので、割愛する。23番勝尾寺は境内の広い札所、石段を登り一方通行で諸堂を抜け本堂へ。何時ものように法要の読経の声がスピーカーを通して流れてくる。正直なところ、滑らかな良い読経とは思えない。打ち止めは22番総持寺。電話で確認すると、門前までバスで入っても良いとのこと。進入禁止の標識はあるが、参拝バスは、警察の許可を得ているとのことだった。和尚も11年目のなるが初めての経験。お客様の一人が、先達の申請をしたいというので、案内する。この寺が、事務局機能を果たしているのだ。16時40分打ち上げて大津プリンスホテルに向かう。和尚の担当はここまで。最終日の先達と大津駅前で一献傾け、帰路に。合掌

 中山寺にて  七五三 まいる家族の晴れ姿

          菊花展 彩り添える 初参り 

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