2013年3月14日木曜日

阿波の国一国巡り  1~23番

平成25年3月11~13日

霊山寺多宝塔
和尚が春秋に主宰する一国巡りも今回で3周目に入る第9回。新しいメンバーも参加して13名で難波から9時30分出発。淡路島の室津PAで休憩し1番霊山寺へ。記念写真に収まり、改めて気合が入る。2番極楽寺の駐車場でお弁当をいただき、順打ちでのお参り開始。3番金泉寺では、いつものように説明に時間がかかる。4番大日寺も同様だ。5番地蔵寺では久しぶりに奥の院・「五百羅漢」を拝観する。7番十楽寺の打ち止めが16時45分、6番安楽寺の宿坊は、いくつかの団体も入っていて、食堂は満席状態。夕食後は。待望の夕のお勤め、新しい試みを体験しているのは和尚だけなので、話を聞いた皆は興味深々なのだ。読経、法話の後は蝋燭流しから護摩供養を経て阿弥陀如来の礼拝まで一連の流れ。プロモーションのプロである電通の先輩は「これはテーマパークだ」と感想を洩らした。和尚もそう思う。和尚の部屋が宴会部屋となって、差し入れの焼酎で痛飲。

  地蔵寺にて  梅並び 五百羅漢や 阿波の寺

杖杉庵の大師と衛門三郎
12日、6時半朝食、大師堂にお参りして出発。8番熊谷寺へ。ご詠歌の流れる参道に鶯の声が重なる。9番法輪寺門前のあわじ庵、草餅の話をしていたが、早すぎて店は開いていない。10番切幡時は、全員タクシー。和尚はいつも歩き組なので、新鮮だ。体力のある分、大塔まで上がってもらい、吉野川の景観を楽しむ。11番藤井寺から12番焼山寺にまわると正午過ぎ、まずは腹ごしらえと「田中食堂」へ。うどんの食べ放題が名物のお店、ちらし寿司に焼きおにぎりも付いているが、それは、お持ち帰りのお夜食なのだ。これまでのレコードは男性14杯、女性9杯とか。我がチームの最高は、男女共5杯、それでも女性の5杯は、今春のレコードの由。和尚は3杯と焼きおにぎり、ちらしはお夜食だ。焼山寺の参道が程よい食後の運動といったところになる。十三佛の石像が点在する参道を歩き境内へ、樹齢数百年クラスの巨木が林立している様は壮観だ。マイクロ乗り場の道の駅に戻り、「すだち館」で土佐文旦やふかし芋のご接待をいただく。毎度ごちそう様だ。「すだち酢」など地元特産のお土産が人気。山を下り13番大日寺へ。本堂の柱に貼り付けられた「横綱大鵬」の千社札も判読が難しくなってきている。14番常楽寺から15番国分寺は歩き遍路。途中の「真言八祖像」を祀るお堂が休憩ポイント、「八祖大師」という看板が気になってしょうがない。「真言八祖」か「八祖堂」とでも書くべきとつい思ってしまう。16番観音寺へ初めてバスで乗り入れた。小型バスならではの幸運。お大師が残された梵字の光明真言の印判を白衣の両襟に摺込んでもらう者二名。17時過ぎに「ホテルサンンシャイン徳島」入り、夕食前に大浴場で一息ついた。夕食後は、昨夜と同様、一室に集まって懇談、WBCオランダ戦の勝利を確認して散会。

  熊谷寺にて  鶯の 初音喜ぶ 遍路かな

薬王寺の新山門


13日7時20分、23番薬王寺に向け出発、本日は逆打ちだ。車中で、映画「空海」を上映する。弘法大師ご入定1150年記念の東映の大作でオールスターキャスト。映画半ばで中断してお参り、山門が改修を終えて新しくなっている。授与所に一声かけて本堂に上がりお勤め。ベテランの先達仲間も上がるのは初めてという。大師堂から瑜祇塔へと還暦坂を登る。塔から日和佐の海や町並みを眺める。22番平等寺から21番太龍寺へ。11時40分のロープウエイで山頂に登り、12時40分で下山。大師堂は、「西の高野」というように高野山奥の院と同じ配置だ。山麓の「菩提樹」で昼食後、20番鶴林寺へ。天気予報通り、雨が降りだした。本堂、大師堂と軒下に集まっての勤行、蜜柑畑の間を下り、19番立江寺へ。納経所に声を掛けて本堂へ上がらせてもらう。外からは良く見えないのだが、堂々たるお地蔵様で圧倒される。全国の「立江地蔵」の本家だ。大師堂横の「お髪堂」のお京さんの髪を見て「茶髪ね」とは女性の声。門前の「立江餅」が残っていた。人数分買い求め、和尚のご接待とする。売り切れで中々手に入らないのでラッキーだった。18番恩山寺を打ち終えて16時30分。17番井戸寺に電話を入れてみたが、お通夜があり5分位しか待てないとのこと。徳島市内にあるため、この時間帯では無理と断念する。次回に持ち越しだ。「空海」の後半を鑑賞し、「いろは歌」の練習をしながら帰途につく。事故渋滞を迂回しながら難波着20時過ぎ、お疲れさまでした。
次回土佐の一国巡りは11月11~13日と内定。合掌

  薬王寺にて  春の風 海亀来る 日和佐かな

  平等寺にて  黄水仙 白木蓮に 重なれり

  鶴林寺にて  春時雨 蜜柑畑に 虹立ちぬ

  立江寺にて  春の雨 止みて頬ばる 立江餅

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