2012年9月9日日曜日

讃岐路を巡るー8ヶ寺

平成24年9月8~9日
本山寺の五重唐

和尚の母校は善通寺第1高等学校、当然校歌にも弘法大師が歌い込まれている。同窓会の役員会に関西支部事務局長として出席するついでに、地元讃岐の札所をまわることにした。8日の朝早く出発し、10時半の開会に間に合った。丁度母校は、文化祭で賑わっていた。図書室での役員会を終えて、茶道部の茶席でお茶をいただく。和尚のパソコンの記録によると、天皇寺のお参りがほかの寺と比べて少ない感じがしているので、まずは79番天皇寺を目指す。バス遍路に添乗するときは、時間が気になってゆっくりできないのだが、白峯宮もゆっくりお参りし、本堂左の地蔵堂もお参りできた。そして和尚の好きな寺の一つである、82番根香寺へ向かう。工事中だった参道が完成していて、山門前の駐車場まで整備されていた。納経所で、納経帖を差し出すと、重印をどこに押そうかと迷っている。ほとんど隙間がないからだ。「どこでもどうぞ」と声をかける。もう一ヶ寺をどこにしようかと思ったが、83番一宮寺まで足を延ばした。今日は、山門の写真も撮らしてもらった。善通寺に戻り、夜は同級生と久しぶりに会食。
雲辺寺の毘沙門天を足下から見上げる
9日、今日は66番雲辺寺からスタート。9時発のロープウエイで登る。山頂駅前には、向日葵と紫陽花が並んで花を咲かせている。下界と7度程気温が違うので、紫陽花は6月から9月中旬まで咲くというから、こんな素敵な競演が見られる訳だ。初めて、「毘沙門天展望台」に挑戦する。四国一の眺望というのだが、登ったことはなかったのだ。坂道を少し登ると、六角堂を台座として巨大な毘沙門天像が瀬戸内を見下ろしている。お堂に入ると、螺旋状にスロープがあり、壁には1番霊山寺から高野山までの、切り絵風の絵が掲げられている。毘沙門天の足元までたどり着くと、そこには見事な絶景が待ちかまえていた。9時から16時まで無料拝観できる。個人で行かれる場合は、おすすめのスポットだ。五百羅漢や涅槃像もゆっくり拝見し「おたのみ茄子」にも腰を下ろしてノンビリする。本堂、大師堂のお参りを済ませ、10時の下り便に丁度間に合った。67番大興寺に行くと、阪急トラピックスのバスが一台、馴染みの先達、添乗員の姿だ。聞くと梅田からの逆打ち3回で、2日間の打ち止めとか。68番神恵院、69番観音寺を回って、70番本山寺打ち止めと決めた。本山寺の五重塔と赤、白の百日紅の花が一枚の絵のように迫ってくる。国道11号線を善通寺方面に向かって走る。高速に乗る手もあるのだが、和尚の魂胆は、「鳥坂まんじゅう」を買い、善通寺近くの「オハラ」でうどんを食べることなのだ。「鳥坂まんじゅう」は、子供の頃からの馴染みの味、じいさんの大好物だった。「オハラ」のうどんは、昨夜の会食でも話題になった手打ちうどんの店だ。相撲好きの難聴の親父の店、「かけうどん」の中盛りを平らげたあと、ぶっかけの半玉も追加してしまった。おでんもいただいたので、少し食べ過ぎかと反省。バス遍路でお話をしながらもいいが、こうやって個人的に回るのもいいものだ。合掌


 雲辺寺にて  向日葵と 紫陽花咲くや 雲辺寺

 本山寺にて  足元に 百日紅咲く 五重塔

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