2012年9月27日木曜日

京都探訪

平成24年9月23~24日

埼玉に住む息子夫婦が、京都見物をしたいというので、和尚夫婦で案内役をすることに。お昼前に京都駅で迎え、まずは清水寺を目指す。勿論。和尚は西国の納経軸を持参だ。先に昼食をすまそうと早稲田倶楽部の先輩に紹介された「癒味家」(ゆみや)へ。清水寺の参道入口近くのホテル「京都きよみず花束か」の1階にある。席だけは予約を入れておいたのだが、京風の懐石料理のコースを注文する。参道から少し脇に入るだけなのだが、静かで落ち着いた雰囲気だ。料理にも大満足。しかも車を置いたまま、お参りにどうぞというので、大助かりだ。相変わらず大勢の参拝客と思ったのだが、納経所で聞けば、尖閣諸島の国有化以来中国客が激減し、いつもの半分位だという。「音羽の滝」の水を含んだ3人は、「甘くて美味しい」と異口同音に言う。「伏見の酒が旨いのは水のせいか」と息子は納得の様子。ついで「銀閣寺」へ。正式には「東山慈照寺」といい、足利八代将軍義政公の建立した山荘である。観音様を祀る銀閣も良いが、何といっても庭園が素晴らしい。さらに南禅寺をお参り。臨済宗南禅寺派大本山で、亀山法皇開基、「京都五山之上」に列せられている。正式には「瑞龍山太平興国南禅禅寺」。重文の堂々たる「三門」から赤レンガのローマ風な水路をくぐり石段を登ると、南禅寺発祥の地である「南禅院」がある。お庭も素晴らしいが、境内全体のしっとりとした感じが心地よい。清水寺、銀閣寺より印象が良いと4人の意見が一致した。
お宿は、電通対比寮、和尚のような社友(OB)も利用できる。旧寮時代は、ラグビー部の合宿で何度もお世話になり、ここで新年を迎えたこともある。賀茂川に沿って、名前の通り比叡山が目の前に聳える。久しぶりに息子と酒を酌み交わした。ビール、日本酒、焼酎とたっぷり頂いてしまった。
金閣寺
24日は、「下賀茂神社」から。「世界遺産の森」には、朝の散歩の方が多く見受けられる。正にオゾン一杯の森林浴だ。ついで、リクエスト一番の「金閣寺」へ。銀閣寺と同様に臨済宗相国寺派に属し、「鹿苑寺」が正称。足利三代将軍義満公の山荘で、金閣は舎利殿、金箔を貼っているところからの名称である。駐車場には観光バスが並び、外人客も多い。鏡湖池を前面に正面から拝観するように促され、カメラが並ぶ。そして裏山を巡り出口へ。最後のポイントは嵐山、「天龍寺」にお参りする。後醍醐天皇の菩提を弔うため、夢窓国師を開山として、足利尊氏が建立した臨済宗天龍寺派大本山である。正称は「霊亀山天龍資聖禅寺」。折しも特別拝観で法堂に入ることが出来た。天井には加山又造画伯の直径9mの円相の中に描かれた雲龍図がある。「八方睨み」の龍として描かれ、どの位置から,見ても眼が会うのだ。本堂からお庭とゆっくり拝観、夢窓国師による庭園は、国の史跡・特別名勝第1号指定という。
お昼は、京都電通近くの「河道屋晦庵」に案内する。京都で会議のあるたびに訪れた「蕎麦の銘店」だ。車を御池通りの地下駐車場に入れたまま、「錦小路」へ。京都の台所と言われているが、今までと印象が違う。なんだか若者向けのお店が多くなっている感じだ。一通り歩いて、締めは「錦天満宮」。息子夫婦を京都駅に運び、オノボリさんコースの京都探訪の打ち止め。お四国や西国などの巡拝だけでなく、こんなお参りもたまには良いもんだと実感した二日間だった。合掌

  南禅寺にて  秋の風 心を洗う 古刹かな

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