2011年9月27日火曜日

島遍路・小豆島探訪


平成23年9月23日

総本山善通寺菅宗務総長のご縁をいただいて小豆島八十八ヶ所第13番栄光寺にてお話をする機会を得た。彼岸法要の合間に1時間ほどの法話とのことだった。ネットでルートを調べると、16年振りに神戸からのフェリーが7月から復活していた。朝5時半の便で約3時間の船旅だ。坂手港に着いて「二十四の瞳」で名高い島の分校を見学した。壷井栄原作の舞台となった小学校で小さな教室が三つ、1,2年生用、3,4年生用、5,6年生用と云う訳だ。島の文化財として保存されていて入場料は200円。裸電灯、二人掛けの小さな机、いかにも田舎の分校の風情だ。近くに映画のオープンセットが「映画村」として観光スポットになっている。栄光寺に10時半ごろ入り、池田住職に御挨拶。11時から法要がはじまり、午後の法要との間12時~13時が法話の時間だ。100人程の檀家の方々は、法要中に適宜昼食を摂り、昼食休憩の時間は特に無い。池田住職を導師に8人の織衆中曲の理趣経を唱え終えると和尚の出番、「お大師さまに育まれて」と題して出家の動機やお遍路、いろは歌の話などをさせていただいた。「法話」になっているかどうかはおぼつかないが、檀家の方々にはご清聴いただいた。住職からは「抹香臭くなく、面白くて良かった」と言っていただき、また「このお話を機会に、栄光寺のお四国参りも復活させませんか」と声をかけていらっしゃった。土庄港まで走り、「旭屋」へ。信貴山千手院さんのおすすめの遍路宿で、奈良まで送迎してくれるというのだ。岡田社長に島遍路のヒアリング、来年3月9~11日の御参りを仮予約した。島遍路の行程はお四国の訳1/10程、番外を入れて94ヶ所の御参りだ。しかし納経所は39ヶ所、近隣の庵やお堂の納経もまとめて担当する。納経帖も手書するのではなく、墨書されたものが印刷されていて、そこへ押印するのみ。朱印料は150円でお四国の半額、しかも庵やお堂分は50円だ。「旭屋」さんにお願いする巡拝の場合は、納経は先取り方式なので、我々はお参りに専念できる。納経帖も白表紙と錦織り表紙の2種類のみ。ついで、「霊場総本院」で弘法大師を拝み、「おへんろ道案内図」を買い求め、資料を収集。「総本院」は、霊場会本部と東寺、高野山を兼ね備えたもの。最初にお参りし、お礼参りも此処なのだ。坂手港に戻り、帰路に。小豆島ジャンボフェリーは、神戸~坂手~高松を結ぶ。連休とあってか乗客も多く、往復ともに、備品の茣蓙を敷いて通路に席をしつらえるグループも散見された。来年の島遍路が楽しみになってきた。合掌

 栄光寺にて  秋の海 彼岸法要 小豆島

 坂手港にて  島の秋 醤油つくだ煮 オリーブ油

0 件のコメント:

コメントを投稿