2011年9月15日木曜日

西安歴史紀行・青龍寺


平成23年9月10~13日

オリジナルツアーを組んで西安・青龍寺におまいりしようとしたが、JTBから送られてきたパンフレットを見てびっくり仰天、何と費用が1/3以下だ。計画変更し「JTB旅物語・西安歴史紀行4日間」なるツアーに参加することにした。お遍路仲間に声をかけたところ、1組のご夫婦が合流。先達仲間の二人は申し込みが遅く、キャンセル待ちするも欠員はでなかった。出発の10日は、信貴山千手院の「やすらぎ会」にお招きを受けていたので、梶妙壽・臨済宗慈受院門跡住職の法話を拝聴し、ご本尊毘沙門天宝前での大般若祈祷に参加して、関空に向かった。山東航空で済南経由西安に着いてみると、ツアー客は総勢20名、中高年の集まりだった。11日朝から見学開始、西安は珍しく雨が続いているとのことで、各見学地は石畳の通路なのは良いが排水設備が充分でなく、まるで川の中だ。シューズは水浸し、靴下までズブズブだ。それはともかく、朝から「兵馬俑」「秦始皇帝御陵」「華清池」と見学して、「成安市美術館」(?)へ。水墨画の詳しい説明が学芸員からあって工芸品の展示即売コーナーへ案内される。中国の美術館、博物館などでよくあるやりかただ。玄宗皇帝の離宮である「華清池」では温泉も湧く。皇帝や楊貴妃の湯船などを見て回る。足湯をお試しの御婦人も。有料だったとか。いよいよ待望の「青龍寺」だ。「西安市青龍寺遺址保管所」となり、「空海記念碑」もここにある。日本から贈られた櫻が中国人にも人気と云う。案内を受け、納経所でご朱印を受ける方も。和尚は、拓本の弘法大師像のお軸を購入(2万円)。中国に来る度に気になっていたものだが、完全なものにようやく遭遇できた。「恵果・空海記念堂」にお参りを願うと、そのお寺のゾーンは管轄外で、既に閉まっているという。何ということだ。そこにお参りするために来たのだと、ガイドに話し、明日再訪してもらうことになった。皆、大賛成だ。陝西料理の夕食後ホテルへ。12日は、「城壁西門」(安定門)から。シルクロードの正に出発点であり、いわば西の国境で税関の機能も。明代初期に、唐の長安城を基礎に築造されたもの、規模が大きく最も完全な古代城壁だ。壁上に上がるとそのすごさが実感できる。長方形で周囲13.75km、11月第1土曜日に国際マラソンが開催されるとか。カートや自転車で1周できる。玄奘三蔵ゆかりの「大慈恩寺・大雁塔」は、新しいお堂の上棟法要が修せられた直後であったせいか、大変な参拝客だった。中国仏教寺院は約3千ケ寺というが、ここは屈指のお寺だ。「大雁塔」は玄奘三蔵の持ちかえった経典や仏舎利を祀るために唐の高宗が建てたもので、高さ64m、七層の四角の錐状。案内の後、住職の書を盛んに薦められる。法相宗とか。そして、青龍寺「恵果・空海記念堂」へ。今日は、法要とご接待の日とかで、2~30人が並んで僧から「ワンタン麺?」のご接待を受けていた。堂内には恵果・空海の像が並んで祀られている。このゾーンは、四国4県と真言宗の熱い思いが溢れんばかりだ。来年オープンという博物館も工事中で、この一帯はさらに整備が進み、日中友好のシンボルゾーンとして発展すると思われる。「楊貴妃の墓」を見学の後、公営の絨毯工房へ。シルク織りの実演、説明を聞くと直ちに販売会だ。おばさんパワーがここで炸裂、25,000円の玄関マットを、皆で買うからと2万円に値引き成功。夕食後は、オプションの「大唐宮廷楽舞」観賞。我々のホテルにそのホールはある。3,800円の入場料だったが、入場してみるとそこはレストランシアター。我々が椅子席で、そこへ割り込む形となるため、角度が悪く全体が良く見えない。ショーが終わると、女性軍の大ブーイング。ガイドさんは、こんなに満員とは予想外ですと平あやまり。夜の散歩で、お詫びにと、名物「石榴」を全員にプレゼント。かくして、正味2日間の「西安歴史紀行」は、終了。和尚は、大満足でリピーターになるでしょう。食事も「郷土料理」「陝西料理」精進料理」「四川料理」と楽しめ、ホテルも高級。青龍寺も2回訪問、ありがたいことです。合掌

 西安にて  お大師と 共に眺める 秋の空

(写真は「恵果・空海記念堂」前の「空海受法像」にて・柑本さん撮影)

1 件のコメント:

  1. いつもは黄砂がすごいらしいが、長雨のお陰で街がきれいとは、ガイドさんの弁。いままで廻った中国の街では、一番美しく歴史豊かな所だと
    思います。来年か再来年に又まいります。

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