2011年7月1日金曜日

戌年同行の会 高顕寺を訪ねて


平成23年6月27日

戌年同行の会は、先の戌年(平成18年)に堺方面から乗車してお四国を結願した面々が、平成27年の慈尊院ご開帳を共に詣でることを目標に結成した同窓会である。2月の懇親会、6月の日帰り旅行が定例で、和尚は結成時からお声を掛けていただき参加している。特に、6月の日帰り旅行は和尚の担当で「東寺~神光院」「應聖寺~須磨寺」「信貴山~寶山寺」などとおまいりを続けてきた。今年は、和尚の高野山大学加行道場「大菩提院」での修行中に、指導員として来てくれていた内海誠仁師の寺、岡山県備中市の恵日山・高顕寺をお参りすることにした。高顕寺は、聖武天皇の勅願にて神亀5年(728)に創建された高野山真言宗の古刹である。御本尊は定朝作と伝わる不動明王。内海師は、堺の在家出身、ご縁あって「八塔寺ふるさと村」にあるこの寺に後継者として入った。後継者ができてホッとしたのか、ご住職が急逝された。若い内海師が高顕寺を守っていかねばならなくなったのだ。当日の戌年同行の会の参加者は総勢31名。まず向かったのは、備中ICからすぐの「特別史跡・旧閑谷学校」。備前藩主池田光政公が寛文10年(1670)に庶民の子供たちを育てる場として開校、人づくり、国づくりは儒学にあると、孔子の論語が日々朗誦されていたという。その講堂は、国宝となっている。そこから30分程で「八塔寺ふるさと村」に着く。昼食は「望ヶ丘キャンプ場」のレストラン、名物「鴨鍋」をいただく。仕上げはうどんだ、雑炊だと鍋ごとに決っていく。和尚たちの鍋は欲張って「うんどん炊」に。鍋ごとに自慢の雑炊が出来上がり、声のかかった鍋を順にまわり味見をすることに。鍋奉行によって味が違うのが面白い。高顕寺に行くと、内海師が本堂で護摩供養の準備をして待っていてくれた。回し焼香の後、皆で般若心経を唱和する。法要後、客殿でお茶とお菓子のご接待、内海師が皆に御祈祷札と勾玉のストラップを記念にと用意してくれていた。納経帳を持参していた方も10数名。内海師をまじえて記念写真を撮り、帰路についた。天気予報に反して、ほとんど傘を使うことも無く、有難い一日だった。合掌

  高顕寺にて   心経や 炎に重ぬ 夏の護摩

(写真は、高顕寺本堂)

2 件のコメント:

  1. 「八塔寺ふるさと村」は高原にあり、避暑にも最適とか。高顕寺でも宿泊可能です。お問い合わせください。

     〒709-0301
    岡山県備中市吉永町加賀美1221
          高野山真言宗 恵日山 高顕寺
            ℡0869-85-0112

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  2. 戌年同行の会

    泉州方面でお四国を結願された方は、ぜひご参加ください。

      お問い合わせは和尚まで
        090-2351-3927 田尾 秀寛

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