2011年7月5日火曜日

高野山 満願御礼参り


平成23年7月4日

1年かけて結願にいたったバス遍路のいよいよ今日は御礼参り。奈良から1台、梅田~難波から2台。和尚は西大寺から添乗、お客様は39名。ほとんどが和尚と一度は、御一緒している方ばかりで「やあやあ、お久しぶり」と同窓会の雰囲気だ。奥の院、金剛峯寺、慈尊院とまわるが、御朱印をすべていただくのか、どうするのかとその確認に添乗員は気を使う。それも、お軸、白衣、納経帖と3種類ある訳だ。その整理を終えたところで、朝の勤行。本日の行程のポイントなどについて解説する。バスは、24号線から部分開通の京奈和道を乗り継ぎ、「高野口」から480号線で高野山に向かうコース。2時間ほどで、中腹の「花坂ドライブイン」到着。トイレ休憩と「柿の葉寿し」の試食。帰路にも立ち寄るので、ここで注文しておくと、その時にに持ち帰ることができる。花坂から30分強で奥の院中の橋駐車場に着き、ガイドと合流、記念撮影。ガイドの説明を聞きながら御廟を目指すのだが、ガイドを先頭に、和尚は最後尾につく。迷子予防だ。御廟橋で「中礼三度」、梵字が裏面に刻まれた石板を一歩づつ踏みしめ聖域に入る。御廟前でお勤めし、灯篭堂地下の御影前で御宝号七反。最後に英霊殿で阿弥陀如来のご真言を唱和して奥の院参拝を終えた。一の橋観光センターに立ち寄り、昼食会場の「安養院」へ。「安養院」は、大学の加行道場(大菩提院)のすぐ下に在り、修行中の早朝、我々の走る音で眠れないと叱られたことを思いだした。昼食後は、お軸の表装や御念珠の御仕立てなどの時間、見本が多く並べられているので、御自分のお軸の絵柄にどの表装があうか広げて見比べる方も。また、各札所のお御影をお軸や横額、屏風などに仕上げてあるのに、興味をもたれる方も多かった。金剛峯寺の内拝は、自由参加だったが30名ほどが参加すると云うので、和尚がガイド役を務めることに。参加しない方々には、壇上伽藍の大塔の拝観をお薦めした。16時前に慈尊院に。拝殿で、梅田2号車が法話を聞いているので、奈良組は、大師堂から御参り。次いで弥勒堂で梅田2号車と合同でお参りする。拝殿での法話は、梅田1号車が到着したので、同席。狭い拝殿が溢れるばかり。高野山への案内犬「ゴンちゃん」のビデオの後、和尚の法話。帰路は、京奈和道~南阪奈道~近畿道経由東大阪から生駒トンネルを抜けるコース。和尚は、「いろは歌」のペーパーを配り、歌を流そうとしたが、テープは使用不可。やむなく、和尚が歌うことに。八栗寺のケーブルカーのBGMと教えると、思い出す方も。18時過ぎには、西大寺着。皆さま、満願おめでとうございます。お四国は、一度で終わることはありません。またいずれ、お会いできるでしょう。次は、西国巡りとおっしゃる方は、そのバスでお会いできるでしょう。合掌

  奥の院にて  初夏の 御廟に流る 香煙や

         満願の 遍路迎える 夏木立

(写真は、慈尊院山門)

1 件のコメント:

  1. 「慈尊院」は、かっての「高野政所」。高野七口の一つ大門口、「町石道」の出発点だ。弘法大師の母君・玉依御前ゆかりの寺、母を訪ねて大師が月に九度会いに来たというところから「九度山」の地名が生まれた。乳房をかたどった絵馬でも有名。本尊弥勒菩薩は21年に一度の御開帳、次回は平成27年4月2日~5月21日の50日間
    (高野山開創1200年記念)

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