2013年5月3日金曜日

小豆島から讃岐路へ

平成25年4月29~30日

洞雲山毘沙門天
連休を利用して、小豆島八十八ヶ所で打ち残している3番奥の院隼山を打って、讃岐路へ抜けることを考えた。讃岐への目的は、千手院大阪分院用の経本台を受け取りに行くことだ。高速道路の渋滞を避け往路は深夜フェリーを利用することに。午前1時神戸出港、7時坂手港着。3番観音寺から2kmの山道を登るというガイドブックに従って行くが、コンクリート舗装された道は、車幅一杯。軽自動車なら楽勝だろうが、こちらはプリウスα、脱輪しないようにソロソロ走る。基本的に右は岩壁、左は谷だ。しばらく走ると、岩壁が出っ張り左は尖った岩というポイントに。少し無理だと感じたが、バックで戻れる自信もない。かえって危険と前進する。予想通り、右は後方のドアが凹み、左はドアの下に引っかき傷がついた。身の安全が第一、やむを得ない自損事故だ。
隼山は、山の急斜面に建つため幅は狭いが奥行のある境内。今は無人だが、かっては宿坊も営んでいたと思われる施設もある。本堂は一番奥に岩壁を背に建っている。扉に鍵は掛かってなく、中に入ってお参りする。ご本尊は聖観音。少し進むと、1番洞雲山だ。典型的な山岳霊場で、「夏至観音」で名高い。6月初旬から7月中旬の15時、晴天であれば日光の加減で岩壁に観音様の影が現れるのだ。その時期には、待ち受ける人もいるのだろうが今は無人だ。奥へ進むと、岩壁に沿って作られた登廊がある。洞窟の中に八角堂があり、本尊毘沙門天が祀られていた。やっと県道に出て、右に少し登ると2番碁石山、大きな修行大師像が見えてくる。足元に弥勒堂があり、弥勒菩薩と弘法大師を祀る。石段を奥に登りさらに下ると、本堂。中は広い洞窟で「鳳凰窟」と看板が掛かっている。浪切不動を本尊とする護摩堂でもある。前回お参りした時に、護摩を焚いていただいたのを思い出した。本堂を出て左の岩壁に鎖が懸かっている。それを登ると山上に1mほどの石の不動明王が安置されている。眼下に内海湾が一望できる素晴らしいポイントだ。まるでお不動さんと一緒に下界を眺めている感じだ。
碁石山頂きの不動尊
「二十四の瞳映画村」「マルキン醤油記念館」を覗いて草壁港へ。フェリー乗り場に人だかりがしている。何かと思って近づくと、うどん屋さんの順番待ちだ。「手打ちうどん 三太郎」で、30分ほど待って中へ入ると30人ほどで満員のお店。「釜たま」と「かやくご飯」を注文、さすがのお味だった。13時半のフェリーで高松まで1時間、出迎えてくれた友人とホテルでコーヒータイム。夕刻善通寺グランドホテルに入り、先ずは入浴。幼馴染の娘夫婦が24日に開店したという「旬味和彩・藤の」へお祝いの清水焼きの花瓶を抱えて参上する。久しぶりに酒席をゆったりと楽しみ、会話が弾んだ一時だった。
30日は雨の朝。善通寺南門前の「コトブキ」(同級生経営)でモーニングコーヒー。71番弥谷寺へ。雨中のお参りで足元が難儀する。ついでに74番甲山寺を詣る。77番道隆寺門前の「サンエイ」で特注の作務衣を受け取る。先達仲間に頼まれていたものだ。お昼は道隆寺指定店「手打ちうどん寿美屋」、「肉うどん」「おでん」「ちらし寿司」の讃岐うどん3点セットを楽しむ。
さぬき市の「優和木装」に立ち寄り、経本台を積み込み帰路へ。3時間ほどで、分院到着。本堂に経本台をセット、強行軍の日程を終えた。合掌

小豆島にて  不動護摩 焔に祈る 島の春

       山不動 共に見下ろす 春の瀬戸

       洞窟の 佛に祈る 島遍路



1 件のコメント:

  1. 讃岐うどん3点セットとは、和尚の思い入れ。店を覗いて、この3点が置いてあるうどん屋さんは、美味しい店と経験則で感じているからだ。
    どうぞ、お試しあれ。

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