2016年4月2日土曜日

第16回 秀寛和尚と巡る四国八十八ヶ所遍路の旅(讃岐編) 60~88番

平成28年3月27~30日

横峯寺本堂を望む
27~28日
春秋の一国巡りで2年で結願する和尚の遍路旅も、今回で16回を数えることに。参加者は、和尚を含め8名、車はジャンボタクシー10人乗りだ。天井も高く、広々としている。新大阪、難波と廻り、大阪南港に21時。オレンジフェリーに乗船、各々船室に落ち着いてから食堂でミーティング。
18日 東予港に上陸する前に、5時半から朝食、6時接岸、60番横峯寺に向かう。有料の林道を登り、山頂の駐車場からは下って境内に入る。シャクナゲの名所だが、さすがにこの時期は蕾堅しの状態だ。61番香園寺は、「子安大師」で名高く、お影も本尊大日如来と子安大師の2枚いただける。大聖堂に上がってのお勤め、御大師様も右方の厨子にいらっしゃる。真言教主・大日如来について説明するに、最高のシチュエーションだ。62番宝寿寺の本堂前で、工事が始まっている。この10数年、工事中の看板はあったが、本当に工事しているのは初めて見た。すぐそばに、63番吉祥寺がある。毘沙門天が本尊なのは、札所ではここだけ。山門横のお堂に七福神の残りの六福神がお祀りされていて、ここだけで七福神めぐりが完結する。64番前神寺の大師堂と本堂の間に、不動尊が祀られていて、湧き清水に濡れたお姿に一円アルミ貨が貼り付いている。それぞれ投げてみたところ、和尚をはじめ3名が成功、縁起が良いと大はしゃぎ。65番三角寺に電話を入れ、庫裡裏まで、乗り入れる了承をいただく。山門までの急な72段の石段が大変な方がいるためだ。本堂前の山桜の古木は、「是でこそ 登りかひあり 山桜」の一茶の句碑が立つ。誰もが見たことのない花がたくさん植えられている。尋ねると「ヒマラヤユキノシタ」とのこと。西条でお弁当をpick up、66番雲辺寺へ。これからいよいよ「涅槃の道場」讃岐路だ。ロープウエイで山頂まで上がると、すぐ県境の表示が参道にある。ロープウエイは香川県だが、お寺は徳島県なのだ。「おたのみ茄」の石の腰掛の前に大きな石の環が設置され、それをくぐってから座ることになったようだ。まずはと試みる。四国高野の名に恥じず、大師堂は、高野山奥の院を思わせる造りだ。67番大興寺は、天台、真言の道場であったところから、大師堂が本堂を挟んで左右にある。向かって右が天台大師、左が弘法大師だ。山門を入って、続く石段の右に弘法大師お手植えと伝わるカヤと楠の大木が目に入る。68番神恵院と69番観音寺は同じ境内に同居する。納経所は一つなので、我々にとっては便利だ。16時半になったので、線香、蝋燭は「運心」でお願いする。打ち止めて、お宿のオークラホテル丸亀に向かう。ホテルは、満員の様子で、夕食のバイキング会場の席の予約も19時からがやっと。合掌

 横峯寺にて ご機嫌な 鶯の声 横峯寺

 香園寺にて 数輪の 桜ちらほら 香園寺

 車窓より   春の川 細き流れや 伊予の里
ヒマラヤユキノシタ

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