2016年4月2日土曜日

讃岐一国巡り ②

国分寺(手前はかっての金堂の礎石)
29日
郷照寺の淡島明神

ホテルを7時30分に出発、80番国分寺へ。かっての讃岐の政治文化の中心にふさわしい偉容である。大師堂と納経所がセットになっている。79番天皇寺の三輪鳥居が珍しく日本で三例とか。崇徳上皇を祀る白峰宮の神宮寺であった。78番郷照寺は時宗のお寺。「うたづ大師」と称される厄除けの寺だ。門前の「地蔵餅」が突きたてのところへ飛び込み、人数分をご接待できた。久しぶりに手に入り感動、いつも売り切れなのだ。77番道隆寺は、目のお薬師さん。車中で納札に「め」を歳の数だけ書いておいてもらう。門前の「サンエイ」で目に効くお茶の御接待を受け、線香、蝋燭の不足を補う。お昼近くになったが、76番金蔵寺まで打つことに。智証大師円珍の誕生地で、大師堂の中央は智証大師、右に弘法大師、左に神変大菩薩を祀る。乃木将軍妻返しの松のエピソードも将軍らしい。お昼は近くの「長田in香の香」、行列のできる讃岐うどんの名店だ。相変わらずの盛況で、予約を入れておいてよかった。「チラシ寿司と釜揚げうどん」、どちらも美味しいと好評。午後からは打ち漏らしのことも考えて、ルート変更。70番本山寺から。五重塔が大修理に入り、初層に祀る大日如来像の造立も含め勧進中である。
本日の最大の難所71番弥谷寺は、寺のマイクロバスで大師堂までは往復できるが、そこから本堂までは200段以上の石段が待っている。梵鐘を突いて気合を入れ、ゆっくり登る。お勤めの後は、阿弥陀三尊の磨崖仏を左手に下り、大師堂へ。奥には「獅子岩窟」と呼ばれる大師の学問所跡がある。山を下り、73番出釈迦寺へ。我拝師山から7歳の弘法大師が身を投げたところ、釈迦が現れたとの伝承からの寺名で、その場所に奥の院が建つ。寺には、遥拝所があり石碑に、釈迦如来と天女の姿と捨て身の稚児大師が刻まれている。駐車場が広々と整備されていたのにはビックリした。72番曼陀羅寺は大日如来がご本尊、西行法師の昼寝石や笠掛桜の逸話も。名物だった笠松が松くい虫に屈した後、その幹に大師像を刻み「笠松大師」となっている。74番甲山寺に滑り込めた。お山が、毘沙門天の兜の形に似ているからとの寺名。本尊薬師如来のほかに、洞窟に毘沙門天もお祀りしている。17時に打ち止めし、お宿の善通寺いろは会館へ。夕食は、赤門近くの「左近」、高校の同級生お薦めの和食処。美味しい料理の数々に大満足。推薦の同級生も顔を見せ、和尚に作務衣としょうゆ豆の差し入れ。さぬき市から駆け付けた遍路仲間は、女性軍にケーキ、男性軍には「黒霧島」の差し入れだ。20時で切り上げ、会館へ。何しろ21時門限、お風呂も21時までなのだ。お朝事が6時からなのでやむを得ないところ。合掌

 春霞 溜池光る 讃岐路や

 春の日を 背に浮かび立つ 讃岐富士 

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