2014年9月7日日曜日

信貴山 「やすらぎ会」

平成26年9月6日

第20回 信貴山やすらぎ会が、本山千手院で開催された。大阪分院に集う先達仲間5名と参加。王寺駅集合9時15分、和尚の車で登るため5名が定員一杯なのだ。講演の講師は、作家で高野山真言宗僧侶の家田荘子さん、「この世に生まれ、生きて、生かされて・・・・」あと一歩前へ踏み出したいあなたへーというタイトルの演題だ。彼女は、お四国の先達としても知られていて、今日のお話もその「歩き遍路」の実体験に基づくものだ。お話を聞いていて、さすが作家と感じたのは言葉の美しさだ。修飾語というのか、言の葉の妙と云うのか、真似は出来ない。歩き遍路でのエピソードを語りながら、弘法大師の教えを織り交ぜ、200人を超える参加者を惹きつける。和尚的に心に残った言葉は、「背暗向明」と「悟りは自らを知ること」。高野山真言宗の布教師として全国を飛び回っている彼女の主テーマだと感じた。山岳行者と云う一面もあり、「つなぎ歩き遍路」を9年、恐れ入りました。あっという間の90分、本堂に上がり大般若祈祷と戒壇めぐりの後、バイオリンの演奏。千手院で得度をした演奏者の笠井玉喜さんは、休日を利用してボランティア演奏を続けている。演奏会に足を運べない方達への出前演奏だ。これも素敵な菩薩行。昼食時もBGM演奏、至福の一時を過ごし下山。会場では、思いもかけぬ顔見知りの先達仲間にも遭遇、世の中本当に狭いものですね。さて、今日の仲間の一人が、いよいよ四度加行に入ります。真言宗の僧侶となるためには100日の行が必須なのです。和尚の如法衣(袈裟)を貸しました。その行中は身に着ける物の素材は純綿に限るのです。それは、和尚の高野山大学加行道場「大菩提院」で使用した物、再度の登板に喜んでくれているでしょう。合掌

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