2014年9月11日木曜日

四国9回 44~53番 生駒発

平成26年9月9~10日

岩屋寺の拝殿(後ろの岩山がご本尊不動明王)
生駒集合8時、24名のお客様と松山へ向かう。24名というのは、アシスタントが付くギリギリの人数。約半数ほどが和尚と一緒だった方だ。明石方面からもう一台だが、1時間ほど先行している。今回は10ヶ寺なので、行程的に悩ましいが、初日はやはり、45番岩屋寺と44番大寶寺のハードなところを打ってしまうことにする。松山郊外の砥部焼陶芸館を出発できたのが14時丁度、2ヶ寺まわるのがやっとという時間だ。バス遍路では最大の難所である岩屋寺は30分は登ってもらわなければならない。麓からの遥拝を選択する老婦人の納札とお賽銭を預かる。早稲田の先輩であるご住職を訪ねて納経所を覗いたが、残念ながらお出かけ中だった。麓の「一休館」でご接待を受け、出発できたのが16時。44番大寶寺も結構ハードなのだが、岩屋寺を済ませるとそうでもないと感じられるのが不思議で面白い。駐車場近くの「すごうさん」で一服、和尚の遍路本「ようおまいり」が4冊お買い上げ、「無財の七施 和顔施 沙門秀寛」と書かせていただいた。17時過ぎ、お宿の道後温泉・ホテルルナパークへ向かう。夕食は、鯛釜飯、かぶと煮、お刺身と鯛ずくし。それもそのはず、正岡子規の句に「秋風や 高井のていれぎ 三津の鯛」と詠まれるほど鯛は名高いのだ。ちなみに「ていれぎ」というのは、48番西林寺の前を流れる内川に自生する水草で、香りが高く、刺身のツマとして珍重されるものとか。夕食後、明石組の先達らに声を掛け、「坊っちゃん湯」近くの地ビールの店でじゃこ天を肴に歓談。
10日は、残り8ヶ寺。明石組と調整して、和尚らは53番圓明寺~52番太山寺~51番石手寺と打つことに。圓明寺は、左甚五郎の龍や大師堂の屋根瓦の意匠、マリア観音など見どころの多い札所、本堂の柱に掲げられた看板「即滅無量罪 現受無比楽」について解説する。52番太山寺は駐車場から500mほど登って本堂、豊後の真野長者が「一夜建立」してから3度目の建立で、鎌倉時代の国宝である。参道は、まるで森林浴だ。鬼ヤンマが眼の前をかすめびっくりさせられる。大師堂から聖徳太子堂とまわり、「一畑薬師」へ案内する。出雲から勧請した眼のお薬師さんだ。51番石手寺は、松山で最も有名な札所で、観光スポットでもある。国宝の仁王門をくぐり、重文の三重塔をバックに記念撮影。本堂~大師堂~宝物館~釈尊の庭と案内する。宝物館の目玉は「衛門三郎再来の石」、「安養寺」から「石手寺」と改名した縁の石なのだ。気がつくと11時前、慌てて47番八坂寺へバスを走らせる。お弁当屋さんと待ち合わせの時間だ。八坂寺と46番浄瑠璃寺を打って遅めの昼食。お客様から石手寺に菅笠を置き忘れたとの声、写真屋さんに電話をして探してもらい納経所で発見。打ち止めの50番繁多寺に届けてくれるという。感謝、感謝。48番西林寺、49番浄土寺、50番繁多寺とまわり、打ち止めは15時。繁多寺では、興教大師についてお話をする。「ハタダのお菓子館」に立ち寄り、石鎚山系の伏流水をペットボトルにいただく。
徳島道を走行中に、1時間ほど前を走っているはずの明石組のバスが路肩に停車し、交通整理がされているのに気がつい。何らかのトラブル発生の模様。電話で確認すると後続のバスに接触され、エンジントラブル。バスの乗り換えなど大変だった様子。幸い、怪我をされた方はいない。生駒着21時。さらに西大寺やJR奈良へ帰るお客様をお見送り、お疲れ様でした。合掌

  太山寺にて   太山寺 羽を光らせ 鬼ヤンマ

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