2012年7月19日木曜日

中部阪急 西国4回 9~16番+元慶寺

平成24年7月17~18日

三室戸寺の睡蓮
岐阜、大垣、一宮方面よりのお客様27名と10時半に興福寺南円堂で合流することになった。到着を待っていると大阪阪急のバスが次々とやってくる。都合3台、10番、11番は同じ時間帯のお参りとなりそうな気配だ。9番南円堂から打ち始める。昼食会場の「喜撰茶屋」に向かう間にやっと朝のご挨拶。お四国や西国で和尚と一緒だtった方が4~5名いて心強い。「喜撰茶屋」は、宇治平等院のすぐそばなので、お客様の半数ほどが拝観を希望しているという。食事を含めて1時間半ほど時間を取ることになった。和尚は、食後のコーヒーを求めて、近くの「日の出園」に入ると、既に5~6名のお客様も。梅雨明け宣言の出た猛暑日とあって、そうゆっくりとは拝観もできなかった様子だ。しばし涼を取りながらのご詠歌談義。予定より早く10番三室戸寺へ向かう。駐車場にバスが3台、予想通りだ。花の寺として名高い三室戸寺の今は、蓮の花だ。本堂前に水鉢がビッシリと並べられ、花が咲いている。11番醍醐寺でも同様の込み具合、到着して出発するまで1時間半もかかってしまった。大阪組は醍醐寺で打ち止めだが、我々はもう一ヶ寺、番外の元慶寺が残っている。添乗員に電話を入れてもらうと17時までは待っていてくれるとか。ハラハラさせられたが、なんとか17時前にたどり着けた。
お宿は雄琴温泉「雄山荘」、8階の和尚の部屋から琵琶湖の景色が素晴らしい。
18日。夜明け前に起床、TVの天気予報では、今日も猛暑日、熱中症に注意と呼びかけている。朝の露天風呂を楽しんで、7時朝食、8時出発。14番園城寺(三井寺)の観音堂までの石段を登り切って、納経所に挨拶に伺うと、堂内でのお勤めをすすめていただいた。朝一番のお陰か。山内を歩き金堂へ。堂内を説明しながら拝観する。近江八景に謳われた「三井の晩鐘」が一打300円と云うので数名のお客様と試みる。重々しくも、荘厳な音色だ。
次いで、12番正法寺(岩間寺)への山道を登る。雷封じの観音様として有名だが、本堂前の池も由緒あるものだ。松尾芭蕉の『古池や蛙飛び込む水のおと』の古池が、これだというのだ。池の前に芭蕉直筆の句碑が立っている。
山を下り13番石山寺へ。和尚の所属する東寺真言宗の大本山だ。見所の多い寺なので、お勤めの後は時間を取って、自由に散策していただく。お昼は門前の「洗心寮」、名物の「しじみご飯」が美味しい。
午後からは京都市内、まずは15番今熊野観音寺。本堂に上がりお勤め。若い僧侶のミニ法話は後白河法皇の頭痛を平癒したところから枕カバーが授与品となっているとのPRも。打ち止めは16番清水寺、オフシーズンというが、観光客は多く、外国客が目に付く。本堂に上がると、東日本大震災の流木で彫られたという「大日如来」像がどーんと鎮座されている。観光客ばかりでおまいりする姿はほとんどない。ゆっくり山内を散策できる時間を確保し解散。16時まで自由行動だ。和尚は、電通の先輩が営む「村上喜宝堂」におもむき、お茶と冷菓で一服させていただいた。
16時に駐車場でお客様とお別れ、猛暑のお参り本当にお疲れ様でした。合掌

    三室戸寺にて  今まさに 睡蓮の寺 三室戸寺

 雄山荘にて   夜明け前 近江八景 夏の宿

 岩間寺にて   蝉しぐれ 芭蕉を偲ぶ 古池や

    園城寺にて   三井の鐘 響き届けや 夏の雲

   園城寺にて    園城寺 読経の声 蝉の声

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