2012年7月26日木曜日

四国4回 17~23番 なんば発

平成24年7月23~24日

なんば発8時20分、42名のお客様と出発。この4回目というのは、今までの3回が日帰りであったので、この回より1泊2日となる。お客様も少し緊張する回かもしれない。淡路SAで休憩後、17番井戸寺に11時に到着。全国的にも珍しい七佛薬師がご本尊で、大師の面影の井戸でも名高い。山門も蜂須賀公の大谷別邸のご門を移築したとあって豪壮なものだ。本堂で堂守のおば様にご挨拶してお勤め。お会いするのも久しぶりだ。20番鶴林寺に向かう道中でお弁当を摂っていただく。いつもは、通称みかん山を登っていくのだが、日本交通バスは迂回して走る。お参り後は、笈摺の背に鶴の朱印を押していただく。39番延光寺の亀の朱印とセットにするのがお勧め。21番太龍寺へは川越、山越のロープウエイで10分、毎時0分、20分、40分に発車する。ギリギリ12時40分発に間に合った。下りは、15時40分発と伝える。本堂は昨年の台風で巨木が折れて本堂を直撃、未だ工事中で仮本堂でおまいり。大師堂は、高野山の奥の院と同じ配置で「西の高野」といわれる由縁だ。鶴林寺の三重塔の屋根が遠くに確認できる。良く手入れの行き届いた境内に紫陽花が満開だ。下界とは気温が違うのを実感できる。なんとかもう一ヶ寺行けそうと、23番平等寺を目指す。16時20分頃に着けそうなので、大師堂で蝋燭、線香を供養してから本堂に上がるようにお伝えした。16時半を過ぎると、安全のため火の気は自粛する「運心」でお願いすることになるからだ。本堂では、「びんずるさん」の話や「遍路は春の季語」の話で盛り上がった。打ち止めは17時丁度。お宿は眉山の麓、「偕楽園」、夜の「阿波踊り会館ツアー」に参加したお客様も半数ほどいらっしゃったようだ。
大龍寺の紫陽花
24日、この日は大阪天満宮の「天神祭り」であり、俳句では「河童忌」、つまり芥川竜之介の命日である。そして和尚の66回目の誕生日なのだ。そう話すと、どっと沸いた。8時出発、18番恩山寺に向かう。大師の母公・玉依御前ゆかりの寺、ここで御髪を下ろされた。また、源義経が屋島の合戦に向かう上陸の地でもある。17番井戸寺で本堂に上がらせていただこうと声をかけたが、本日は「施餓鬼供養」の日と断られた。亭主殺しのお京さんの「黒髪堂」に案内する。残念ながら門前の「立江餅」も40分ほどしないと出来上がらないという。打ち止めは23番薬王寺、厄除けのお薬師さんとして全国的に有名で、和尚の師僧・砂原秀遍東寺長者の修行の寺でもある。厄坂の石段を上り詰め、本堂に。声を掛けて本堂に上がらせていただいた。護摩が焚かれていて、お客様は感動の面持ち、塗香をして差し上げ、作法を説明する。大師堂で打ち止めし、61段の還暦坂を上がり喩祇塔へ。五智如来を前に解説する。二階へ上がると、海亀が産卵にやってくる日和佐の海岸や日和佐城の景色が素晴らしい。昼食は薬師会館の松屋。帰路、洋菓子の「ハレルヤ」、淡路HWOで休憩して大阪へ。なんば17時半着、うだるような暑さの中のお参り、お疲れ様でした。合掌

太龍寺にて   山高く 紫陽花残る 太龍寺

平等寺にて   びんずるを 撫でて祈るや 夏遍路

薬王寺にて   厄坂に 1円並ぶ 夏遍路

薬王寺にて   厄臼に 年数突くや 夏遍路

                               河童忌に 我が生まれし 奇縁かな

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