2011年3月10日木曜日

四国6回 32番~37番 堺発


平成23年3月8日~9日

お四国の準備をしていた前の夜、ゴロゴロゴロと春の雷が轟いた。お天気を心配したが、上天気で37名のお客様と土佐路へ向かった。この回は、6ヶ寺巡りだが、何しろ37番岩本寺までが遠い。8時前に出発して到着が13時半だ。車中の時間がたっぷりあるので、いろいろとお話をさせていただくことができる。岩本寺は、ご本尊が五体(不動・観音・阿弥陀・薬師・地蔵)あることでも有名、格子天井の575枚の絵も見事だ。マリリン・モンローの絵もあると伝えていたので、まずその絵を探す方が多い。 2匹の猫の絵に、飼い猫の名前を叫ぶご婦人も。そっくりの絵のようだった。お参りの後は、名物「此処や」の手づくりアイスだ。和尚は、生姜ときな粉のセットに挑戦。お客様の1番人気は生姜とバニラのセットのようだった。特筆すべきは、高知道の延伸、3月3日に須崎東~中土佐間約8kmが開通。10分短縮とのこと。岩本寺からは打ち戻りとなるため、往復20分の短縮となるので、初日3ヶ寺参拝の予定が楽になる。これまで、時間切れで2ヶ寺しか廻れないこともあったのだ。夕刻の20分は貴重だ。36番清滝寺へは、タクシーに分乗して登る。大師堂前の豊後梅が満開で迎えてくれる。特にピンクの方が素晴らしい。例によって、本堂前の薬師如来立象の台座の中を巡る戒壇巡りに案内する。しり込みする方もいたが、ほとんどは漆黒の闇を体験された。本日の打ち止めは34番種間寺、本堂の耐震工事も2月末に終えたとかで、行くと駐車場は一杯の乗用車。檀家衆の先祖供養の日であった。バスの到着と法要の終了とが一緒になり混雑したが、その為のご開帳で、ご本尊薬師如来を拝ませていただいた。檀家さんから「良い日に来たね」を声をかけられる。お客様に、「こんな機会は、めったにありませんから、よく拝ませてもらって」と促した。17時に打ち止めし、お宿は「三陽荘」。名物「鰹の塩タタキ」を追加注文。夕食後、足湯に浸かって資料を読んでいると、お客様が一人行方不明という。館内放送も反応なく、浜辺や周辺を捜すとともに、館内の空き部屋などもチェック。添乗員が、お客様の部屋の下の階の部屋で
寝ているのを発見した。空き部屋には鍵がかかっていないので、階を間違えたのに気付かなかった模様だ。安心して、ゆっくりと温泉を楽しんだ。
2日目の朝、三陽荘のマイクロで36番青龍寺へ送ってもらう。横綱朝青龍は、近くの明徳義塾高相撲部の頃は、この寺の階段がトレーニングの場、地元出身の大関朝汐の高砂部屋に入門したところから、しこ名を「朝青龍明徳」としたという。三陽荘に戻って、御茶とお菓子の御接待。一服の後、33番雪蹊寺へ。7回の裸足の遍路で眼が見えるようになった「山本玄峰」師(元臨済宗妙心寺派管長)の出家の寺であり、長宗我部元親ゆかりの寺でもある。桂浜で、記念写真を撮り散策。打ち止めは32番禅師峰寺、境内からの景色も素晴らしい。12時に打ち止め。日本サンゴセンターで昼食をとり、帰路についた。18時過ぎに堺。いろいろなことがありましたが、無事でなにより。合掌

 前夜自宅にて  春雷の 轟く夜や 遍路前
 
 清滝寺にて   ブンゴウメ 紅白競う 大師堂
 
 種間寺にて   お薬師や ご開帳なる 春供養
 
 桂浜にて    春風や さざ波静か 桂浜

(写真は清滝寺の大師堂)

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