2010年12月22日水曜日

四国6回 32~37番 堺発


平成22年12月20~21日

堺方面から2台のバスが出発した。和尚の1号車は39名、2号車は23名。三木SA~鴻池SA~かわうその里すさきの3カ所で休憩をとり、37番岩本寺に14時到着。高知西部の天候は、曇り時々晴れ、最高気温19度、降水確率20%という冬には信じられないほどのお参り日和だ。大師堂では、2号車と合同でお参り。「此処や」のアイスクリームが、飛ぶように売れる。35番清滝寺へは、スーパー「マルナカ」の駐車場からマイクロに乗り換えて参道を登る。本堂・大師堂をお参りして、薬師如来立像の台座に設けられた戒壇巡りにいざなう。漆黒の闇に泣き出す女性もいたが、これも厄除け。75歳になるというマイクロのドライバーさんが、体験談を語ってくれた。「十二指腸に黒いかたまりがあります。癌です。」と精密検査もするまでもなく宣言されたという。親兄弟も癌のためいよいよ自分の番かと覚悟し、戒壇巡りをしてから八日間で八十八カ所を巡った。帰って住職に癌のことを話すと、戒壇巡りをしたかと問われ、行く前にしたと答えると、今から巡っておいでといわれたという。いよいよ手術前の検査となったが、癌がすっかり消えていた。医者から、こんなのは二人目の経験だと告げられ、何か信仰しているかと問われた。お大師様は信じてますと答えたが、1年後の検査も異常なし。本当にお大師様のお陰と、お客様達にも真剣に拝みなさいとアドバイス。実体験だけに、すごい話だ。お宿は、三陽荘。温泉と美味しい食事で、大満足。2日目の朝は、6時半食事、7時半出発と決めていたが、6時頃に本舘が突如停電。蝋燭の灯りで朝食、まるでクリスマスのようだ。雨の中、三陽荘のマイクロで36番青龍寺門前まで送り迎えしてもらい、お詫びにお土産をいただいて、34番種間寺へ。本堂外陣の耐震工事は、まだ続いていた。33番雪蹊寺から桂浜の見学をして32番禅師峰寺で打ち止め。日本サンゴセンターで昼食。13時頃、帰路についた。淡路ハイウエイオアシスまでは、順調だったが、これからが、渋滞の連続。ドライバーさんの懸命の迂回作も、雨のせいか事故が多く、堺まで2時間半近くかかってしまった。バスに乗っている時間の長いコースでもあるので、和尚もいろいろとお話をさせていただいた。和尚の遍路も今年は打ち止め、来年もがんばりますので、ご愛読ください。合掌
(写真は禅師峰寺参道入り口の十一面観音像)

1 件のコメント:

  1. 毎日新聞の四国各支局合同で遍路企画をやると云うので、和尚に取材の連絡があった。このブログを見たというのだ。三陽荘で取材を受け、
    雪蹊寺でお参り中の写真撮影。記事が出来れば、送ってくれるというので楽しみだ。
    三陽荘の朝停電は、我々は新舘だったので、気がつかなかったが、本舘の2号車は、びっくりしたようだ。お宿の皆さんの機敏な動きで、何の支障もなかったのが幸い。

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