2015年5月15日金曜日

東予から讃岐へ 供養のお参り

平成27年5月11~12日

善通寺親鸞堂「鎌田の御影」
電通の先輩の菩提を弔う旅に運転手兼先達として、10日のオレンジフェリーで南港を出発。10日は大阪早稲田倶楽部稲雲会の吟行の日でもあり、会場も信貴山千手院ということで、気の張った一日だった。20時過ぎに乗船して、ゆっくりアルコールとお風呂を楽しんで熟睡。フェリーで朝食を摂り、60番横峰寺を目指す。有料の林道を登り、境内に入ると山一面の名物の石楠花の花が眼に飛び込んで来た。しかし、遠眼には美しく見えたが、近くに寄ってみると、花は盛りを過ぎて少し色あせている。ご住職も、盛りは過ぎたねと一言。山を下り、31番香園寺へ。大講堂で大日如来とご対面。ここの納経所で、32番用の記念の御影を頂く、勿論寺名も入ってないが、霊場会から脱退した為の応急処置ということで用意されているのだ。さもないと、表装した時に空白が出来てしまう。32番宝寿寺、33番吉祥寺とほぼ並んでいる。吉祥寺のご本尊は信貴山と同じく毘沙門天、山門横のお堂には、七福神の残りの六尊が祀られ、この寺のみで七福神詣も済ませることが出来るのだ。
34番前神寺は、本堂近くの二つのお堂が修理中。高速に乗り、35番三角寺へ。本堂前に小林一茶の句碑「是でこそ登りかひあり山桜」。36番雲辺寺のロープウエイ乗り場に着くと、お昼を廻っている、まずは腹ごしらえと、讃岐うどん定食。雲辺寺の本堂横にある「おたのみなす」に腰掛けて一願。ツアーの時には時間がないが、今回は脱線可能、大毘沙門天像に向かう。急な坂を登って、土台にたどりつくと、中は螺旋状に展望台、つまり毘沙門天の足元に繋がっている。その登り通路の壁面には88ヶ所の風景が切絵風に描かれ札所順に架けられている。この毘沙門天は、北の守護とあって、北を向いて瀬戸内海を見下ろしているのだ。37番大興寺は大師御手植えと云う巨木が石段に並んで迎えてくれる。天台、真言の両宗の道場でもあったので、大師堂は天台大師と弘法大師のお堂が本堂を挟んで左右に建つ。38番神恵院と39番観音寺は同じ境内に同居している。先客を避けて、どちらも大師堂から本堂と巡る。打ち止めは70番本山寺、本堂は国宝、仁王門は重文だ、本尊が馬頭観音といのも珍しい。いよいよ五重塔の大修理に入るとかで勧進の看板が立っている。朝早く上陸したお陰で11ヶ寺余裕でまわることができた。
御宿は、常宿の善通寺グランドホテル。隣接の「蔵の庄」で夕食時に、高松のカメラマン兼企画マンが訪ねて来られた。「お遍路米」の企画だ。少しアドバイスをさせていただく。幼馴染の日舞の師匠もやってきて、和尚の剣舞の映像を見て貰いチェックをお願いする。食後は、スナック「道」でのカラオケ大会。充実の一日でした。
12日 ホテルの朝食は止めて、朝うどんの店へ。75番善通寺へ。御影堂前で樫原法主が参拝客との記念撮影中。久し振りの御挨拶をさせていただいた。橫に親鸞堂、中に入らせていただき、「鎌田の御影」を拝ませていただく。親鸞聖人自刻の像なのだ。上人は、善通寺への御参りが叶わず、自らの像を奉納してもらったという。朝一番の広々とした境内はさわやかで、何とも気持ちの良い者だ。76番金倉寺は、弘法大師の甥とも姪の子とも云われる智証大師円珍の御誕生所。大師堂は正面が智証大師、向かって右に弘法大師、左に神変大菩薩の配置。台風接近ということか雨が降り出した。88番を目指す途中に「お遍路交流サロン」がある。ゆっくり見学し、眼の前の道の駅へ。トマトなど買い込む。今回の目的の一つは、88番大窪寺のご開張だ。今日が、50年振りの御開帳の最終日、先代ご住職も出仕されていて、数年ぶりの御挨拶。ご本尊薬師如来は、薬壺でなく水晶の法螺貝を持っている。厄難を吹き払うとの意とか。記念に水晶の法螺貝のお守りを購入(5000円)。帰路につくが、豪雨と濃霧、強風の中、必死でハンドルを握る。淡路島さえ抜ければ、人安心だ。ようやく雨も小ぶりになってきた。合掌

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