2015年1月17日土曜日

後七日御修法

平成27年1月14日

宮内庁の勅使到着
真言宗総本山教王護国寺(東寺)にて恒例の「後七日御修法」が8日から14日まで、真言宗十八総本山の山主など高僧15名が七日間21座の法要を勤めました。もともとは、唐の不空三蔵が皇帝の為に始めた例にならい、弘法大師が大阿闍梨となって、承和2年(835)宮中において修法されました。それ以来毎年の恒例行事となりましたが、明治の廃仏毀釈の影響で一旦廃止となり、明治16年東寺・灌頂院に移して再興されたのです。開白(初日)の8日は宮内庁より天皇陛下の御衣を捧持した勅使が参向され、中日、最終日にも焼香参拝されます。和尚は毎年最終日の14日にお参りし、解説のチラシを配ることにしています。今年は、例年より少し暖かく感じられる日でした。
大阿闍梨は、立部仁和寺門跡。さらに加藤長谷寺化主、上村泉涌寺長老、小池須磨寺貫主、仲田醍醐寺座主、鈴木朝護孫子寺法主の山主方が出仕されました。結願のご修法の退場の行列を御宝号を唱えながらお見送りした後は、お参り仲間と談笑しながら、「後拝み」の開門を待ちます。7日間の熱祈の場を拝観できる1年に一度の機会を「東寺の後拝み」と京都人は云うそうです。堂内の東には胎蔵界曼荼羅と西に金剛界曼荼羅を安置し、各年毎交互に西院流・勧修寺流にて厳修されますが、今年は西院流胎蔵界での修法。他に二間観音、息災護摩壇、増益護摩壇、五大尊壇、十二天壇、聖天壇、神供壇等を設けた密教最高の儀式の場を拝観させていただきました。
和尚は師僧である砂原秀遍東寺長者に新年の御挨拶、長者は今年卒寿を迎えられますが、お元気で法務をこなされていらっしゃいます。
毎年恒例の行事ですので、来年はぜひお出かけください。合掌
御宝号を唱える中の行道

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