平等寺本堂への男厄坂 |
5日7時45分出発。8時出発で良いと添乗員は思っていたようだが、ドライバーさんの一言で早めに出た。これが大正解。我々が僅かの差で一番乗りで、終日順調に進行できることになったのだ。17番井戸寺は、弘法大師の「面影の井戸」で名高い。前日から、空きペットボトルを用意しておくように話しておいたので、皆さん用意万端だ。和尚も加持水としていただいた。16番観音寺からは、歩き中心のお参りとなる。15番国分寺近くの駐車場にバスを停め、国分寺へ。国分寺から14番常楽寺まで歩き、また駐車場まで戻ってくる。2ヶ寺のお参りに1時間半ほどかかった。13番大日寺も駐車場から歩く。本堂の柱に貼り付けられた「横綱大鵬」の千社札の文字が、だんだん読めなくなってきている。神山温泉の「ホテル四季の里」での昼食。寒い日とあって、暖かいお料理はお客様に大好評だ。打ち止めの12番焼山寺は「へんろ駅」から2台のマイクロに乗り換えて山頂の駐車場まで。途中に遍路の元祖と言われる「衛門三郎」の終焉の地「杖杉庵」がある。空海に詫びを入れようと追いかけて20周するもかなわず、逆打ちをしてようやく会えたのがこの地、今度生まれ変わるときは国司の家にとの言葉に、空海は「衛門三郎再来」と石に墨書し握らせて葬り、墓標に金剛杖を用いた。その杖から根が張り大木になったので「杖杉庵」というとか。その墓は石塔となり、杉の大木も2代目らしい。伊予国荏原庄の国司・河野家に男児誕生、握った手を開かないため、安養寺でご祈祷してもらうと、開いた手から件の石が転がり出た。この子が衛門三郎の再来と、その奇縁に安養寺は「石手寺」と改名。そんな伝説があるのだ。駐車場から本堂までの参道には、布袋さんが出迎え、十三佛の石像が居並ぶ。境内には、樹齢数百年の巨木が立ち並び、見事に霊域を演出する。「へんろ駅」に戻り、地元手づくりのお土産に群がる。和尚は、すだち酢と生椎茸だ。14時半、出発帰路につく。淡路SAで休憩して一気に堺へ。18時着、素晴らしく感激的にスムースだった。これも、朝15分早く出たお陰とドライバーさんに感謝。
翌6日の朝、和尚の携帯が鳴った。昨日のお客様のご婦人からだ。もともと海老のアレルギーがあって、長らく海老は食していなかったのだが、昨夜の夕食に出された海老フライを食べてしまい、アレルギー反応が出たという。歯茎が腫れてしまい、痛みと不快感で我慢できなくて、井戸寺の霊水を淡路SAで飲んだところ、帰宅する頃には、症状がすっかり消えてしまったというのだ。本当に霊験灼かと大喜び、和尚もびっくりだ。合掌
南無大師遍照金剛 南無大師遍照金剛
阿波路にて 寒風の 吹き通るや 阿波の里
鶴林寺にて 白鶴の 守りし地蔵 冬の寺
井戸寺にて ありがたや 弘法の水 冬遍路
0 件のコメント:
コメントを投稿