2009年7月11日土曜日

いのちの教育ー山形県高畠町立二井宿小学校

6月3日の朝、車の中でNHKラジオ「ラジオビタミン」を聞いていると、山形県高畠町立二井宿小学校の井沢校長がゲスト出演され、インタビューに答えていた。それを聞いているうちに、胸が熱くなり涙が込み上げてきた。
この小学校では、全校で農作業に取り組み、給食の自給率50%、白菜などにいたっては300%という。
一学年2品種、大根、白菜、ねぎ、人参、ジャガイモ、サツマイモなど6年間で12品種手がけることになる。それ以外に、高学年は水稲、もち米も育てている。
無農薬栽培のため、雑草を抜き、害虫を除去する日々の農作業の中でいのちの尊さを自然に学び、人と人との連帯、ご縁のありがたさを学ぶ。
ねぎの嫌いな子供が、低学年生が育てたものを残すわけにはいかないと、いつの間にか苦手を克服する。
田植えの前の泥田で、泥んこになって遊び、田んぼの中の小生物のいのちを知る。
沢山収穫できた野菜を、売りに出す。いくらで売ろうか議論する。スパーより高く?安く?同じに?結論は安くである。理由は、日頃、お世話になっている地元の方々に、せめてもの恩返しだという。地元の皆さんも、子供たちの育てた野菜を、競って買い求める。「がんばれ子供達!」の思いだ。
6年間の実践の中で、得るものの多さ、尊さに全国から視察が押し寄せる。
まもなく定年という井沢校長は、定年後は全国に指導に行かれるのかとの問いに「一百姓に戻って一から出直しです」と。
一草一木の供養塔「草木塔」があり、その詩を作り、曲を付け「草木塔の歌」として皆で歌う。
日本には、素晴らしい教師もいれば、すごい教育をやっている学校もある。和尚も小学校時代、高校時代にお世話になった先生のご恩は忘れられない。二井宿小学校の子供達、先生達、地元の皆さんに拍手だ。合掌

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