2014年12月11日木曜日

四国6回 31~37番  生駒発

平成26年12月9~10日

青龍寺本坊付近
JR奈良~西大寺~生駒と集客するコースだが、総勢39名の内20数名が生駒からの乗車である。高知の中央部から西部の7ヶ寺を巡拝するコースで、阪急からは宝塚、枚方、奈良と3台出ている。
禅師峰寺十一面観音立像
まずは、最も西の37番岩本寺から。基本は逆打ちだ。阪神高速が少し渋滞したが、室津、吉野川SAと休憩して、順調に14時頃岩本寺に着くことができた。(お昼がお弁当だったことも幸いしたかも)岩本寺は、御本尊が5体(不動明王、観音菩薩、阿弥陀如来、薬師如来、地蔵菩薩)という稀有なお寺。本堂の天井格子は全国から公募した575枚の様々な絵で埋め尽くされている。花鳥風月、人物から曼荼羅と何でもありなのだが、人気は「マリリンモンロー」だ。事前にお話をしておくと、皆さんその絵を探すのだ。また、駐車場横の「此処や」の手造りアイスクリームが評判で、お薦めは「生姜味」と何かとのトッピングだ。初めて出会った生姜味のアイスに、女性軍は美味しいと喜んでいただいた。36番清滝寺は山の上のお寺、麓のマルナカスーパーの駐車場でマイクロ3台に乗り換えて往復する。和尚の思いとしては、出来ればもう1ヶ寺廻りたいのだが、青滝寺次第だ。本堂前の薬師如来立像の台座が戒壇廻りになっている。これは、皆さんに体験して貰いたいと思うので、時間が読めないのだ。御参りを終えて、お客様の方からもう1ヶ寺との声。34番種間寺まで15分ほど、16時40分にたどり着けた。結局、阪急の3台が集結することに。火の気は「運心」で勘弁して貰って、お錀の叩き方を説明、皆さんで試して頂く。「安産のお薬師」として人気があり、妊娠すると柄杓を持って安産祈願に来る。寺は、柄杓の底を抜いて祈祷、その柄杓を持ち帰り、無事出産すると、それをお礼参りとして寺に奉納するのだ。境内の観音様を祀るお堂の廻りにその柄杓が並んでいる。高齢出産が多いのが特徴的だ。なぜ、柄杓の底を抜くのかと云えば、「通りが良くなる⇒安産」ということのようだ。17時10分打ち止め。お宿の「三陽荘」に向かう。純金の黄金大師を祀る人気一番の遍路宿で、温泉付きだ。夕食後、和尚の「ようおまいり」が飛ぶようにお買い上げで、筆ペンをお借りしてのサインに追われる。いつものように「和顔施」と書かせていただいた。
10日 6時半「食事作法」で一日が始まる。7時30分三陽荘のマイクロ2台で、35番青龍寺へ。170段の石段を登る。近くの明徳義塾高相撲部の稽古場で、橫綱朝青龍関も兎跳びで上っていたとか。ちなみに橫綱のしこ名「朝青龍明徳」は、「朝」は師匠の「朝汐」、「清龍」は「青龍寺」、「明徳」は母校名に由来する。下りはスロープで、麓の「恵果堂」へ。恵果和尚をお祀りするお堂があるのは、ここ以外には無いと思う。33番雪蹊寺は、臨済宗妙心寺派のお寺。失明から7回の遍路で功徳を得、昭和の名僧と云われた山本玄峰師の出家の寺で、長曽部元親ゆかりの寺でもある。本堂前の「びんづる尊者」の台座に「摂津國西宮町遊郭中」とあるのには苦笑する。32番禅師峯寺は進入路の狭いところ、電話で了解を得ながらの進行となる。急な参道に、青龍寺の石段よりきつかったとの声も。打ち止めは、和尚も楽しみの31番竹林寺。土佐の名刹であり、木々に囲まれた境内は年中目を楽しませてくれる。石段の途中から紅葉と朱塗りの五重塔を撮ろうと思っていたのだが、塔には足場が組まれ補修中。四国唯一の「文殊菩薩」(日本三文殊の一つ)がご本尊、今年が50年に一度のご開張の年だったのだが、和尚はスケジュールが合わず、拝観出来なかった。
11時40分打ち止め。昼食は「日本サンゴセンター」。12月とは思えないほど、風も無く暖かな二日間。良い御参りができました。帰路、淡路HWOを17時前に出発できたのだが、阪神高速は大渋滞、中国道~近畿道と走り18時40分生駒着。予想より早い到着でした、お疲れ様です。合掌

  清滝寺にて   お薬師の 胎内廻り 冬うらら

  青龍寺にて   息白く 百七十段の 寺参り

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