2014年2月7日金曜日

四国12回 66~78番 高槻発

平成26年2月4~5日

曼荼羅寺の新大師堂
善通寺出身の和尚にとっては、正に故里コースだ。枚方からJR高槻と回るルートなので、高槻から乗車する。お客様は42名と満員状態、他に梅田、亀岡ルートから各1台出ているという。先ずは、66番雲辺寺を目指す。車中で昼食を取りながら、小雨混じりのお天気の中を走り、雲辺寺ロープウエイ乗り場に12時35分到着。40分発に滑り込めた。20分毎の発車なので、これはラッキーだった。
雲辺寺は、標高920m程の頂上にあり、山頂温度はー1度との表示。本堂、大師堂と廻り1時間後のロープウエイに乗る頃には雪が降りだした。吹雪の中を降りると麓は一転、雨。67番大興寺は、お大師様のご開帳中。三鈷の松をいただいて帰る方も。70番本山寺を先に打つことにした。残り時間を考え安全策と取った訳だ。このお寺の五重塔は、小ぶりだがとてもシャープに感じられる。お客様は馬頭観音の御真言に戸惑ったようだ。16時前に、余裕を持って68番神恵院・69番観音寺が同居する山門に到着した。納経所は1箇所だが、お参りは、順に本堂、大師堂と回るので結構時間がかかるのだ。それでも近年、神恵院の本堂を大師堂の上に新築移転してくれたお陰で、西のゾーンが神恵院、東のゾーンが観音寺とすっきりしたが、かっては東ゾーンの薬師堂が神恵院の本堂だったので、本堂と大師堂がクロスしていた状態で、まごついたものだ。16時45分打ち止め。琴平の「にしきや」は明朝の立ち寄り予定だったが、来てくれても良いとのことで、喜んでそうさせてもらった。宿の「アパホテル高松空港」への途中に位置し、これで明日の行程が少し楽になるからだ。ホテル着18時20分。3台の先達、添乗員などが一堂に会しての夕食、明日の行程のすり合わせをする。少しでも効率良く、納経を済ませるためだ。そこへ、さぬき市の先輩先達が顔を出してくれたので、旧交を温めることができた。ありがたいことです。ホテル自慢の8階の展望風呂を楽しんで、就寝。
5日 モーニングコールは5時半、6時から朝食。団体客は我々だけのようで、ゆったりと食事をさせていただいた。7時30分出発、71 番弥谷寺に向かう。タクシーのオプションがあるのだが、あまりメリットを感じないし、俳句茶屋の草餅が買えませんなどと話をすると、何人かが歩きに変更された。
結局、歩き組22名、タクシー組20名となった。タクシーを使っても、残り300段近くの階段が待っている。しかも、日陰の階段には薄氷が張って、危険だ。杖に頼っている方が何人かいるので、心配したが全員本堂まで登りきった。磨崖仏など説明しながら、大師堂まで戻ると、こちらもお大師様のご開帳中だ。しかもすぐお側まで近づいて拝むことができる。320年振りという。しかも重文の金銅五鈷鈴を展示中だ。山を下り山門を出ると「俳句茶屋」、登る際に声を掛けておいたので、お茶を用意して待っていてくれた。名物の草餅に加え、新しくお団子も用意したとのこと。73番出釈迦寺近くの溜池の護岸工事の影響でバスが、近づけない。やむなく72番曼荼羅寺の駐車場から、坂道を登る。捨身嶽の奥の院を遥拝しながら、寺名の由緒などについて説明。曼荼羅寺に到着すると、大師堂が新築されているのに気がついた。間口はそれほどでもないが、奥行がある建物だ。ただ、今まであった堂々とした唐風の線香台が無くなっているのは、残念だった。74番甲山寺では、お大師様がご開帳で、「黒衣大師」というそうだ。お昼前になったのだが、75番善通寺のお参りを済ませてからの昼食をとお願いして、金堂へ。堂外でお参り後、内拝する。五百羅漢がご本尊を取り囲んでいたのだが、外に移されご本尊の前を右から左へという動線に変わっていた。東院から西院に戻り御影堂でお勤めし、「いろは会館」へ。定番の「さぬきうどん」だ。たまたま菅宗務総長も食堂に姿を見せられたので、ご挨拶させていただいた。お客様には、戒壇巡りやお砂踏みをおすすめし、和尚は南大門前の「コトブキ」へ。高校の同級生が営む店だ。コーヒーをいただいて、堅パン屋、売店と走り、「名物堅パン」と「揚げうどん」をお土産に購入する。残りは3ヶ寺だ。智証大師のご誕生所76番金倉寺から77番道隆寺へ。道隆寺は眼のお薬師さんとして名高い。日本初の眼科医潜徳院殿の墓所でもある。お客様には、納札に歳の数だけ「め」と書いてご祈願をと話をしておいた。門前の「サンエイ」で、目に効くお茶のご接待。和尚は、木蘭の折五条、白のグランドコート、千二百年記念の御影帳など発注し、送ってもらうべく手配。打ち止めの78番郷照寺は、高台にあるせいか、海からの風をまともに受けて、震え上がる。16時頃打ち止めし、帰路に。淡路HWOで休憩し高槻19時40分。枚方へはさらに30分程か。2日間で13ヵ寺回るというハードな12回、お疲れ様でした。合掌
   
   弥谷寺にて  薄氷 そっと踏みしむ 遍路かな

0 件のコメント:

コメントを投稿