2012年11月9日金曜日

小豆島遍路(後半)

平成24年11月3~4日
3月9~11日の2泊3日で小豆島八十八ヶ所を回ったが、打ち残した札所を今回廻ることになった。2日間で、島の西半分37札所を回ることから、新大阪を早朝6時半に出発となり、前泊のホテルの手配はしたものの、結局当日その時間に集合できる方のみのメンバーとなってしまった。和尚は、新大阪駅に隣接して新たに建築された「レム新大阪」いう阪急系のホテルに泊まることにした。たまたま和尚が阪急・阪神・第一ホテルグループのメンバーズクラブの会員であるところから、案内が届きオープン記念価格で宿泊できる上に、溜まったポイントも使えるというのだ。「快適な眠り」がテーマのホテルだ。
今回の参加者は和尚を含めて10名、費用が割高になる恐れで中止することも考えたが、「ハロートラベル大阪」が、中型バスに変えて14人乗りの車を確保してくれた御蔭で、ご案内の料金より安く、3万を割る料金設定が可能になった。(ハロートラベル大阪にも無理をお願いしました)日生港発9時30分のフェリーに乗らなければならないので、途中の渋滞にハラハラしたが無事乗船できた。車中ではご詠歌の練習、「楊柳」と「龍華」の洋楽譜を用意しておいた。船内で早めの昼食を済ませ、着岸すれば直ちにお参りに入る態勢だ。大部港で、島遍路の岩見先達と合流、助手席に乗ってもらい道案内をしてもらう。ドライバーさんも小豆島の出身ということだが、島も相当変わっている様子だ。
79番薬師庵から打ち始め、逆打ち的に57番浄願坊までの16ヶ所を廻った。和尚は風邪気味で、喉に変調をきたしたが、初日は経頭をやり続けた。先達が二人も付いているので、二日目は二人に委ねる魂胆だ。お宿は、春にもお世話になった「旭屋旅館」。ゆっくり食事を楽しみ、お風呂に入ってバタンキューだった。
誓願の塔
4日は、霊場会の総本院よりスタート、2~3人が納経帖を買い求めていた。58番西光寺をお参りし、奥の院の誓願の塔に登ると、眼下に絶景が広がっていた。岩見先達の「30分ほど遅れ気味ですよ」の声で少しピッチをあげる。大阪城残石記念公園にも立ち寄り、昼食はホテルオリビアン小豆島。レストランからの景色も素晴らしい。海鮮丼の食事もボリュウムたっぷりで大満足。食後のコーヒーをお願いしようとすると、フリードリンクで一人300円という。和尚がご接待することに。
いよいよ本日のメインイベント、72番滝湖寺奥の院笠ヶ滝だ。岩肌に設けられた鎖にすがってよじ登って行く。ご高齢の二人は、納札を託して待機。お不動さんにお参りし、下りがさらに大変だった。鎖にすがり、後ろ向きに足場を探しながら降りてくるのだ。ホット一息ついて、寒霞渓へ。野猿や野鹿を見つけ、歓声が上がる。1300万年前の火山活動で誕生した奇岩怪石の渓谷で日本三大渓谷美の一つとか。頂上から見る紅葉は息を呑む。ロープウエイ山頂駅の売店で小豆島の名産を買い込み、夕食のお弁当を積み込んで、打ち止めは80番観音寺。大部港の近くにあるので、時間調整を兼ねてゆっくりお参りをという訳だ。しかも、「うどん」のご接待で有名なお寺。由来では、何度も火災にあったが、その度にお遍路のお力で復興できたので、お礼の気持ちを込めて「うどん」のご接待を始めたとか。数を間違えたのか多く出てきたが、残すわけにも行かず和尚は二人前いただいた。打ち止めに皆でご詠歌を合唱。
大部港発17時10分、1時間ほどで日生港へ。打ち上げと称して一杯やっているとアッと云う間だ。
帰路は渋滞もなくスムースに大阪駅に到着。お疲れ様でした。次回からは、無人の庵やお堂は省略して、お寺と山岳霊場を回ろうと思う。合掌

  小豆島にて  小春日や 海和やかに 小豆島

        島遍路 釣瓶落としの 影を踏み

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