2019年6月14日金曜日

佐渡へんろ 4回目 51~88番+1番

令和元年6月9~12日

前半と後半との2分割でお参りする佐渡88ヶ所巡りも、今回で4回目。和尚にとっては2周目の結願となる。直前にキャンセルがあって、お客様は大垣の山田翁と大和高田の植田翁の二人。優雅な巡礼となった。山田翁とは、新潟空港で落ち合い、佐渡へ。
初日は、87番阿弥陀院の野俣住職の案内で4ヶ寺を巡る。最初の51番慶宮寺の金子住職の手厚い歓迎を受ける。島では番茶しかないそうだが、玉露とお菓子で。お宿は、佐渡グランドホテル、食後に地元の民謡クラブによる民謡踊り。両津甚句、相川音頭、佐渡おけさの3曲を熱演。
 梅雨寒やおけさ踊りの指の先
 六月の佐渡の海飛ぶジェットフォイル
10日 55番から20ヶ寺を巡るハードな日、75番文殊院山本住職のご案内。効率良くお参りすべく、お勤めの導師はご住職にお願いして、和尚は納経にまず取り掛かることにした。これがうまく行って、スムースに巡れた。特筆すべきは、朝一番に朱鷺のお出迎えがあったこと。車の左後方から、正面へと優雅に舞ってくれた。55番長谷寺はウサギの放し飼いで有名で、「ウサギ寺」ともいうとか。豊山派だが「ちょうこくじ」と発音する。
お宿は、吉田家。吉田交通も経営していて、4日間我々を運んでくれるドライバーさんも日頃はバスを運転とか。
 梅雨晴れに朱鷺の迎ゆる佐渡へんろ
 佐渡へんろ法衣も薄く更衣
 薪能夜な夜な続く佐渡の初夏
11日 両津地区を離れ、南地区へ。お寺の間隔が開いているので10ヶ寺を1日かかりで巡る。案内のご住職は初日の野俣師、最初のお寺は75番文殊院。山本住職は、地元の草刈りに動員されて不在だが、奥様がお茶と草餅のご接待。この地区は名物の赤玉の産地で有名なところ。境内には、時価100万円相当の赤玉も。84番弘仁寺は、名前の通り弘仁2年開基の古刹だ。順調にお参りできたので、佐渡の金山を見学する時間が取れた。お宿は、和風ッジ風の「花ノ木」、緑に囲まれた静かなお宿だ。提携した温泉「おぎの湯」へ。500円が150円のサービスで送迎付き。対岸の新潟の山々を眺めながら手足を伸ばす。
12日 4ヶ寺を廻り、1番国分寺へお礼参りの最終日。ご案内は霊場会の梶井会長。86番称光寺は、宿根木の歴史的路地町の奥にある。肩幅より少し広い程度の路地を抜けてゆく。
87番阿弥陀院では、野俣住職が待ち構えてくださっていた。88番蓮華峰寺は、葵の御紋を許されている名刹。山田翁は晴れて結願の証を受領。
真野鶴の酒蔵見学、順徳天皇の火葬塚「真野御陵」参拝で無事打ち止め。両津港でお別れして帰途に。山田翁は、もう一泊して写真を撮るらしい。
 真野御陵巨木で包む緑陰や
 真野御陵順徳忍ぶ風の音

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