2014年11月9日日曜日

四国11回 66~77番 生駒発

平成26年11月4~5日
雲辺寺の紅葉

大興寺門前の地蔵
生駒発8時20分の予定で目覚ましをセットして就寝したのだが、目覚めると外が明るい。目覚まし時計の電池が切れて、鳴らなかったのだ。マイカーで走り、事なきを得たがハラハラさせられた。お客様は33名、ほとんどが顔馴染みの方だ。阪神高速の渋滞を避けて、近畿道経由をドライバーさんが選択したのだが、ご本人もびっくりするようなスムースさ。秋晴れでしかも風もなく、瀬戸内海は鏡のようだ。淡路、津田の松原で休憩し66番雲辺寺へ。12時40分発のロープウエイに間にあった。下界に比べ、山頂は平均7度低いと云う。西の高野とも云われ、大師堂は高野山の奥の院と同じような配置になっている。拝殿から上がり、御廟の前で座してお勤め。また本堂左の「おたのみなす」に全員が列を作ったのには驚いた。「茄子」と「成す」の掛け言葉で、茄子の形の石の腰かけに座って「おたのみなす」と願を掛けるのだ。13時40分発で下山、67番大興寺へ。天台、真言両宗の道場であったところから、大師堂はふたつ。本堂に向かって右に天台大師堂、左に弘法大師堂だ。本堂前の三鈷の松に人気。68番神恵院と69番観音寺は同じ境内に札所が同居する。左のゾーンが神恵院で右が観音寺、かっては神恵院の本堂が左の上にあり戸惑ったが、神恵院の本堂を左の上に新築し、すっきりしたのだ。かっての本堂は、薬師堂となっている。70番本山寺の本堂は国宝、本尊の馬頭観音も札所唯一。五重塔がシャープな感じがする。良く見ると上層に向かうにつれ屋根の大きさが小さくなっている。天を刺す感じになる訳だ。16時40分打ち止め。お宿のアパホテル高松空港に入る前に、琴平の「にしきや」に寄りお買いもの。讃岐名物「しょうゆ豆」の製造元でもあり、ここの豆は、軟らかいのが特徴だ。

   晩秋の 津田の松原 波静か

   涼秋の 天突く塔や 本山寺

本山寺境内
5日 7時30分出発、71番弥谷寺へ。350年振りに秘仏弘法大師像のご開張と金剛鈴の初公開中。
麓から大師堂までのマイクロバスを寺が運行し始めている。(往復で750円)希望を聞くと、14名が利用、しかしそこから本堂までの170段は登らなければならない。息を整え、お勤めし、摩崖仏(阿弥陀三尊)に案内する。大師堂は少し混雑していたが、合間を縫って座してお勤め。特別公開中のお宝をじっくりと拝観させていただく。下りのお楽しみは、俳句茶屋の草餅。なんと、手のひらにひまわりの種を置くと、小鳥が飛んできてついばんでいく。いつの間に馴らしたのかびっくりだ。73番出釈迦寺で、捨身嶽奥の院を遥拝し、徒歩で72番曼荼羅寺へ。門前の廃業した遍路宿の跡地が整地され駐車場となっている。少し便利になった。大師堂も新しく、笠松大師、西行の昼寝石など説明ポイントも多い。74番甲山寺、「黒衣の大師」がご開張だ。毘沙門天堂もお参りし、75番善通寺へ。まずは金堂のある東院から。金堂前で読経し、本尊薬師如来を内拝する。お大師が子供の頃にはすでに大木であったと伝えられる霊木や佐伯氏祖廟など案内しながら西院へ。名物「かたパン」に行列、1枚20円。和尚も10枚求める。御影堂に上がり、心静かにお勤め。昼食は宿坊「いろは会館」でチラシずしと讃岐うどん。霊宝館のお砂踏み道場の見学をお薦めする。松本明慶作の88体の札所の御本尊が並んでいる。お賽銭にと5円玉100枚を両替してくれる。御影堂前の庭では、菊花展開催中。76番金倉寺は、智証大師円珍の御誕生所。大師堂の正面は智証大師、右に弘法大師、左に神変大菩薩の配置だ。宗派は天台寺門宗。打ち止めの77番道隆寺は、眼のお薬師として有名。納め札の裏に歳の数だけ「め」と書いておくように伝えておいた。打ち止めは15時。「サンエイ」でお茶の御接待を受けて帰路に。ゆったりとした2日間、良い御参りでした。合掌

  小鳥来る 俳句の茶屋や 弥谷寺

  秋深し 遍路拝むや 摩崖佛

  お大師の 生れし庭や 菊花展



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