2010年11月27日土曜日

湯う湯うお四国


平成22年11月21~23日

さぬき市の真言宗善通寺派の古刹に「願興寺」という寺がある。素晴らしい重文の聖観音像が残されている。和尚はご縁をいただいて何度か訪問しているのだが、この度本堂の新築がなり落慶法要を終えたところだ。21日にNHK文化センターで仏像彫刻を指導される凡海仏師が、生徒さん達をお連れして見学にこられるというところから、地元の櫻谷先達からお誘いがあった。家内が、常日頃「温泉」「美味しい魚」と口にするので、「願興寺」から土佐の「三陽荘」というルートを思いついた。トイプードルの愛犬「てつこ」をペットホテルに預けようかとも思ったが、気候もよいので車中で寝かせることにし同道した。願興寺の本堂は、木の香りに満ち満ちて、その本堂を荘厳する「両界曼荼羅」と「真言八祖像」は、日本画家の奥様の手になるもの。住職ご夫妻のご苦労が偲ばれる。家内も本堂や聖観音像を拝観し、感動しきり。住職、凡海仏師と挨拶を交わし、土佐へ向かう。「三陽荘」は、バス遍路で良く利用させていただいている最高のへんろ宿だが、夫婦で泊まるのは初めてだ。海に面した2階の部屋に寛ぎ、早速温泉だ。今年の2月に湧出したもので、家内に言わせると肌がすべすべになるとか。夕食で「鰹のタタキ」を追加注文、超満足だ。「てつこ」も車の中でおとなしく寝ているのでホッとする。22日、朝風呂の後、朝食、雨の中37番岩本寺に向かう。境内の紅葉が目に飛び込んでくる。山門前の「松鶴堂」で「栗きんとん」と「栗まんじゅう」を購入、向かいの青物屋では「自然薯」を。添乗で来ると、あわただしくて、こんな余裕はないが、家族ツアーならではのこと。「此処や」にて、アイスクリームをいただく。和尚は「いちごと生姜」、家内は「抹茶と生姜」の組み合わせを選ぶ。店の御夫妻とよもやま話に花が咲く。自販機のコーヒーをご接待されて出発。有難し。須崎東ICの近くに「魚菜市場」がある。野菜を買い込み、食堂で須崎名物「鍋ラーメン」を注文。鶏ガラスープの醤油味といったところだが、地鶏が歯ごたえあって美味しい。34番種間寺に走り、工事中の本堂でお参り。耐震工事のようだ。「三陽荘」に戻り、温泉。夕食は、「鰹のタタキ」だ。朝の出発時にタタキを追加注文したところ、「今夜は、タタキですから」と止められていたのだ。美味しい食事と温泉で日頃の疲れが吹き飛んだ。23日、朝食を済ませて、36番青龍寺へ。正面の階段ルートは、ペット不可なので、「てつこ」と山道を登る。境内の入り口に「てつこ」を待たせお参り。昨夜の雨も上がり、さわやかな空気を満喫する。高速をひた走り、吉野川、淡路の両ハイウエイオアシスで、たっぷりと休憩を取りながら帰宅。「もっと、三陽荘が近ければいいのに」とは家内の弁。本当にリフレッシュできた旅だった。合掌
(写真は、紅葉の岩本寺境内)

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