2010年11月18日木曜日

紅葉の讃岐一国巡り 60番~88番



平成22年11月14~17日

和尚のオリジナル遍路の4回目、伊予路の残りと讃岐一国巡り。今回もお客様は15名、5名が都合で入れ替わった。前回同様22時30分発のオレンジフェリーで、大阪南港から東予港を目指す。まずは一室に集合して顔合わせ宴会、早朝に船内で朝食をとり6時10分着岸。60番横峰寺からスタート、午前中に64番前神寺まで。折りしも本堂前に回廊を新設する工事中、雨中のお参り対策とか。車中でお弁当をいただきながら65番三角寺に向かう。タクシーに乗り換えて、境内に入ると素晴らしい紅葉が迎えてくれた。阪急トラピックスの遍路バスも来ていて、なじみの先達さん達と挨拶を交わす。初日は、69番観音寺まで。お宿は善通寺いろは会館、さぬき市の櫻谷先達が飲み物やお菓子を抱えて激励にやってきてくれた。また、京都出張からお帰りになったばかりの樫原禅澄法主も親しくお声をかけてくださり、皆で記念撮影。また一室に集まり懇談。
16日の朝は6時から御影堂で朝勤行、樫原法主の法話は、昨日大相撲の横綱白鵬の連勝が途絶えたことから、双葉山の「いまだ木鶏ならず」の電文から始まった。讃岐弁のやさしい語り口だ。戒壇巡り、宝物館見学の後朝食、法主と共に御影堂前で改めて記念撮影。高野山の道場仲間・栗峯澄明師が、散華を皆にくださった。金堂をおまいりして70番本山寺に向かう。順打ちで廻り、圧巻は71番弥谷寺、タクシーを使うもさらに280段を登って本堂だ。無理をしないように伝えていたが、全員見事に完走。お宿は76番金倉寺近くの「香の香」で讃岐うどんを「釜あげ」でいただく。77番道隆寺前の「サンエイ」でお茶のご接待をうけながら、買い物。和尚は白の作務衣を購入、本日の打ち止めは、80番国分寺。第一交通山下ドライバーの裏技もあって、予定より2ヶ寺多く廻れた。お宿は、オークラホテル丸亀、夕食後は又集まって懇談、連日焼酎を3本だ。
最終日は、五色台の81番白峰寺から、本堂まで石段を登り、下りは、各自の干支のご本尊のお堂を拝みながらだ。82番根香寺は和尚の大好きな寺の一つだが、最高の紅葉で迎えてくれた。紅葉の名所とあって、カメラ持参のかたも多く、「お遍路さんの妨げにならないように」との注意書きがあるほどだ。84番屋島寺に櫻谷先達が「、冷凍うどん」を皆にと届けてくださった。和尚も自宅に常備している優れものだ。86番志度寺の門前に樫原法主の自坊がある。かの平賀源内の墓所だ。志度寺は「平成の大修理」の真っ只中、本堂前に接待講がいて、飴やお茶のご接待だ。「海女の墓」を守るおばあさんに挨拶しながら皆を案内すると、「最近は、案内してくれる先達が少なくなった」と嘆きながら大粒の涙。少し余裕ができたので、「おヘンロ交流サロン」に立ち寄った。以前寄付させていただいた東寺砂原秀遍長者の「雨にも負けず」の書が、表装されて展示されていた。同行の写真家溝縁ひろし氏の霊場風景も沢山展示され、皆んな感動だ。結願の寺・88番大窪寺、和尚の推薦寺でもあるので、まずはご住職にご挨拶、初回からの参加者は、無事結願とあって感慨もひとしお、門前の飛猿閣でお茶をいただいて帰路についた。神戸線の工事も終わり、スムースに帰阪。車中で、日程調整の結果、高野山お礼参りを3月28~29日、また第5回阿波一国巡りは4月18~20日となった。合掌

   根香寺にて  紅葉に モデルとなるや 遍路笠  

   弥谷寺にて  岩肌に 刻める弥陀や  秋遍路

   善通寺にて  秋の風 ふるさと香る  大銀杏

   大窪寺にて  結願の 薬師に祈る   秋遍路
(写真は、根香寺の紅葉と雲辺寺の五百羅漢)

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