2010年8月12日木曜日

弘法大師の霊蹟めぐり


平成22年8月7~8日

和尚は会員である大阪早稲田倶楽部の史談会で東寺に伝わる「弘法大師行状絵詞」(重文)を6回にわたり解説をしてきた。終了にあたって弘法大師の霊蹟巡りを提案のところ、12名で催行することとなった。
7日の朝、大阪駅前を9時に出発して京都・東寺に向かう。土曜日とあって高速道路は渋滞し、予定を30分遅れて到着した。兄弟子の土口哲光教化部長と京都集合の3人と合流し、お参り開始。まずは、五重塔の初層を開けてもらい拝観。そして金堂(薬師如来)、講堂(立体曼荼羅)、食堂(十一面観音)と回り小子坊へ。堂本印象画伯の襖絵が圧巻である。国宝・御影堂から観智院へ。本尊五大虚空蔵菩薩、宮本武蔵の鷲の図、浜田泰介画伯の四季の襖絵など見どころは多い。土口哲光師の名調子で、あっと言う間の2時間。洛南会館でお昼をいただいて高野へ向かう。小型バスは、第2京阪~近畿道~西名阪と走り道の駅「ふたかみパーク當麻」でトイレ休憩、京奈和道路を使って3時半頃、慈尊院に到着。弘法大師御母堂玉依御前ゆかりの寺で、かっての高野政所だ。女人禁制の高野山から母を慕って月に九度も会いに通ったとの逸話から「九度山」の地名になったとか。壇上伽藍に続く町石道の出発点でもある。さらに丹生都比売神社を参拝、高野山の地主神で、お山を弘法大師に譲られたとの神話が残る。17時40分無量光院到着。入浴後、精進料理で宴席。話は尽きず、一部屋に集まって焼酎をいただきながらの宗教談義。
8日の朝勤行は、6時から。無量光院では、毎朝並行して護摩供を勤める。高野山中でもここだけとか。土生川正道住職が自ら勤められた。和尚も内陣に席を用意され、職衆の一人として勤めさせていただいた。朝食時にご住職が法話の上、皆に腕念珠を記念にくださった。早速、身につける会員も。お昼会場の中本名玉堂のマイクロバスと公認ガイドの井本女史が迎えに来て、奥の院、金剛峯寺、壇上伽藍(大塔・金堂etc.)とまわる。少し汗ばんだところで、昼食。冷たい素麺とゴマ豆腐が美味だ。土産物を買い込み、霊宝館で多くの国宝・重文の宝物を鑑賞して、高野山駅へ。予定の特急こうやの指定席は満席、やむなく橋本から急行で難波へ。中身の濃い二日間だった。お疲れ様。合掌
(写真は金剛峯寺で「こうやくん」と記念撮影)

1 件のコメント:

  1. バスで二日間廻る予定が、参加人数の関係で、バスは小型に、帰りは電車に変更しました。この方式だと、10数人程度でも、費用も抑えられ意外に良いのかなと、思いました。中本名玉堂さんのご配慮のお陰です。ありがとうございました。合掌

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