2010年5月13日木曜日

四国第5回  24番~31番 土佐路


平成22年5月11日

阪急トラピックスの四国第5回のバスに守口から添乗した。お客様は43名の大盛況。高速道路をひたすら走り、高知インターを下りてまずは昼食。「かつお船」でタタキ定食をいただく。土佐路の楽しみはなんといってもこのタタキに尽きる。土佐路でタタキをいただく様になってからというもの、あまりの味の違いに、大阪でいただきことはなくなった。土佐・修行の道場の入り口は24番最御崎寺なのだが、逆打ち的に廻ることとなる。まずは、よさこい節の一節「坊さん、かんざし買うを見た」で名高い「純信・おうま」の恋物語、その「純信」がいた妙高寺は、名勝31番竹林寺の塔頭だったという。その跡は、牧野富太郎博士の記念植物園となっている。竹林寺の山門から五重塔にいたる参道の景色はいつ来ても素晴らしい。四季折々に色彩は変わるが、今はまさに新緑だ。本堂、大師堂、五重塔、一言地蔵と廻る。土佐日記の紀貫之が勤務した国府の近くに29番国分寺がある。「土佐の苔寺」と言われるほど杉苔が美しい。にわか雨が降り出し、お堂のひさしの下に入ってのお参り。初日の打ち止めは、28番大日寺。4時半を少し廻ったので、火の用心からろうそく、線香は「運心」でお願いした。「運心」とはまさしく「心を運ぶ」、やったつもりの心でということだ。後からこられたグループにも、同様にお願いをした。そして、爪彫り薬師の霊木を祀る奥の院へご案内して打ち止め。オプションで坂本龍馬の生涯を蝋人形で表現した記念館を見学し、宿の「菊水」へ。夕食も楽しみは勿論タタキだ。
二日目は、少し早立ちして、30番善楽寺へ。かっての土佐一の宮の別当寺だ。阪神タイガースのキャンプ地「安芸」を越え、名水で有名な27番神峯寺へ向かう。タクシーに乗り換え、山道を登る。ここも神峯神社と一体となった寺だった。脊髄カリエスが治るという功徳をいただいた水谷しづさんの報恩の碑を過ぎると山門があり、「神峯の水」が湧いている。和尚もペットボトルにいただいた。加持水に使わせてもらっているのだ。口に含むとやわらかい感じがするとはお客様の声。弘法大師、青年時代の修行の地である26番金剛頂寺は、本堂の外陣でお勤め、内陣の仏様などの説明をするのに好都合だ。そしてお楽しみは。駐車場に隣接する「はらみたや」のアイスクリンだ。水晶入り五鈷杵のペンダントも飛ぶように売れた。この地は枇杷の名産地でもある。25番津照寺の山門前の薬屋に時期ともなれば、美味しい位黒耳産の枇杷が売られているのですがね、などと話していたら、なんと店が出ている。御参り前に、予約の一声を掛けておいた。本堂まで、まっすぐの石段を登る。これが結構きついのだ。24番最御崎寺は室戸岬の頂上にある。亜熱帯植物に囲まれた寺を後にし、大師悟りの場、御蔵洞に立ち寄る。洞内で腰をかがめ外を見ると、空と海しか見えない。其処から空海の名の由来と言われている。ここで虚空蔵菩薩の御真言を唱え続けて修行している時に明けの明星が、口に飛び込んだと、「三教指帰」に書かれているポイントだ。以上で2日間の御参りは終わり、ひたすら出発地に向けて走るだけだ。車中で、商都交通の上田ドライバーの秘蔵の映画「空海」のDVDを鑑賞させていただいた。和尚も持っているのだが、ゆっくりと見る時間がなかった。ようやくじっくりと観賞できる機会に恵まれた。感謝、感謝。合掌
(写真は、津照寺の本堂への石段)

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