2009年11月25日水曜日

土佐の国 一国めぐり



平成21年11月16~18日

春秋2回で四国八十八ケ所を廻ろうという和尚のオリジナルツアーの第二回目として、土佐の国をお参りした。和尚は、宿泊所を決めただけで、詳細は、ハロートラベルの橋本哲平君まかせ。16日の朝、13名のお遍路が新大阪駅に集合し、一路徳島経由室戸岬をめざした。バスは、大阪第一交通、山下ドライバー。長丁場とあってお昼はお弁当で哲平君の手配は、一富士の「味辯」。九つの枠に仕切られた松花堂弁当だが、色鮮やかに調理されていて、女性軍より「まあ、きれい」と声があがる。
弘法大師の修業霊跡である御蔵洞から空と海を眺めながら、空海の名前の由来を話した。24番最御崎寺のお参りを終えると2時半をまわっていた。25番津照寺の急な階段をクリアーし、26番金剛頂寺にたどり着いた時は3時半、駐車場の「はらみたや」で五鈷杵のペンダントや名物アイスクリンなどを買い求め、一息入れて、境内への階段を登る。堂々たる本堂と薬師三尊、十二神将のお姿を拝して、宿坊に向かう。
金剛頂寺の坂井智宏住職は、四国霊場会の会長を務められていて、兄弟子の東寺・土口哲光師とも昵懇の仲、そんな訳でご無理をお願いした次第だ。奥様の細やかなお心遣いをいただいて、部屋に落ち着き、夕食は皿鉢料理。同行の坪井一宇元参議院議員が先日、勲二等に相当する「旭日重光賞」を受賞したので、皆でお祝いに杯を挙げた。
(素晴らしい宿坊とは、聞いてはいたが、設備、料理などなど最高だった)
17日の朝、6時より護摩堂で勤行。早朝の外気が吹き込む中での読経と坂井住職の弘法大師の御修行の法話に心が引き締まる思いがした。「こんな素晴らしい朝勤行は、初めての経験ですよ」とは生駒の神谷氏の弁。
7時半に出発し、雨の中、27番神峯寺、28番大日寺、29番国分寺、30番善楽寺と順打ちし、1時ごろに「はりまや橋商店街」の「土佐藩」の座敷で昼食。はりまや橋周辺に観光客を誘致しようと観光バス用のターミナルが開設されたお陰で、和尚も初じめて町の中心部を散策することができた。善通寺一高の後輩である森山道子さんは、四国銀行に就職した時、新人研修で来たことがあると懐かしそう。2時に迎えのバスに乗車し竹林寺へ向かう。雨中の境内は、紅葉と朱色の五重の塔が美しく、感嘆の声。
写真が欲しいとの声に押され、撮影したのが、冒頭の一枚だ。
禅師峰寺、雪蹊寺と予定どうり打ち上げて、4時半、宿舎の三陽荘へ。「日頃は、足が痛いなどと言っているのに、お四国を歩くときはなんでもない。本当にありがたい」とは、最年長の北邨昌子さんの禅師峰寺参道を登りながらの一言。
三陽荘は、生駒の「龍眼寺」のお導きで開業したというだけあって、「黄金大師」「三面大黒天」などなど仏像をお祀つりし、高僧の墨跡も多い。和尚も、お遍路本「よう おまいり」も置いていただいているので、東寺・砂原秀遍堄下の書を寄贈することにした。いつもながらの豪華な夕食に麦酒や焼酎もすすみ、皆大満足。
18日の朝、支配人の運転するマイクロバスで青龍寺へ。大相撲・橫綱朝青龍のトレーニング場であった本堂への石段を登り、参拝後、弘法大師の師を祀る恵果堂へ案内した。
34番種間寺、35番清瀧寺、37番岩本寺と打ち終え、昼過ぎ帰路についた。
38番金剛福寺、39番延光寺は、来春の伊予一国巡りに回さざるを得なかった。次回は、フェリーで夜出発し、松山港から足摺岬を目指すこととなる。
今回は、和尚の大学の後輩の石黒博美氏、電通時代の仕事仲間の高橋秋夫氏、前出の森山さん、木村常末さんなどが初参加し、楽しいツアーとなった。次回は、3月14日の夜出発し、15~17日で伊予を廻る予定。

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