2016年9月27日火曜日

新西国霊場 鞍馬寺~横川中堂~立木山寺

平成28年9月22日

立木観音の本堂
姉さん先達との新西国霊場巡りシリーズ、いよいよ東方面の最終回。鞍馬、比叡山、大津の3ヶ寺を廻る。まずは19番鞍馬弘教総本山鞍馬寺へ。ケーブルはあるが、お薦めは歩いての参拝のようなので、参道を進む。自然の懐に抱かれた清々しい雰囲気だ。ご本尊は「三身一体」で「尊天」と称せられる。三身とは、月輪の精霊であり、慈愛の象徴である千手観音、大地の精霊であり、真智の光の象徴である毘沙門天、大地の霊王であり、活力の象徴である護法魔王尊を云う。納経所でご朱印を頂き、御影を求めると、描かれているのは千手観音だった。下りは、ケーブルを楽しませてもらった。真新しい車両で、快適そのもの。
白川から比叡山を登る。18番延暦寺横川中堂は、東塔、西塔、横川と三地域に別れる延暦寺の一番奥の横川にある。ご本尊は聖観音で、脇に毘沙門天だ。今日は、毘沙門天にご縁のある日だと感じ入った。(和尚がご縁を頂いている信貴山は毘沙門天がご本尊の山なのだ)
最後の立木山寺は、轟々と波音を立てる瀬田川の南郷にある。弘法大師が来られた時、光を放つ霊木が目にとまり、奇異に思っていると、白い牡鹿が現れ、大師を背に瀬田川を跳び渡り霊木に導いて、観音様に姿を変えたと云う。弘法大師は、自らの大厄に当たり導かれたと喜ばれ、人の厄難を救う願いを込めて、立木のままの霊木に聖観音を刻まれたと云う。川沿いの国道から、石段を800段余、一汗かいてのお参りだった。合掌

立木山寺にて  秋雨や 波音高き 瀬田の川

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