2009年6月5日金曜日

読売旅行(奈良)四国8回 37番~40番

平成21年5月31日
 大和西大寺駅南口8時集合。ここからは22名が乗車し、総勢は44名。お四国では最長のコースとあって奈良観光バスのドライバーは岡田、炭本両氏の二人体制、添乗員は、久保田、佐藤のギャルコンビ。
 読売奈良の遍路バスは、毎回訪れるお寺の案内を「つづづれ旅情報」としてお客さんに配っている。中々の力作で、和尚が教えられることも多いすぐれもの。また、毎回必要な納め札を配っているのもお客さんにとっては、ありがたいサービス。
 阪神高速神戸線の工事渋滞で若干の遅れをみたが、淡路SA、吉野川SA、道の駅「かわすその里・すさき」で休憩の後、14時半過ぎようやく37番岩本寺に到着。
 岩本寺は、ご本尊が5体あり、各々のご真言を唱える。ご本尊以外に 脇侍の佛が幾体かいらっしゃることは、多いが、不動明王、観世音菩薩、阿弥陀如来、薬師如来、地蔵菩薩の5体がすべてご本尊というのは、大変珍しい。本堂の格天井の絵は、昭和53年の新築時に全国から公募したもので575枚あり、花鳥風月は勿論のこと、マリリン・モンローの肖像画まである。
 駐車場の隣に「手作りアイスクリームの店・此処や」があり、変わり風味のアイスが評判の店。きな粉、しょうが、青海苔、バニラ、ミルク、緑茶の風味から2種類を選ぶことができる。(200円)いつもながらの行列で、皆さんおいしいと好評。
 時間との競争で、39番延光寺に着いたのが16時半、火災予防の観点からローソク、線香を自粛し、「運心」ということでおまいりしてもらうことに。延光寺は、赤亀が竜宮城から梵鐘を背負って帰ってきたとの伝説からご朱印が亀の図柄で、20番鶴林寺の鶴のご朱印とセットにして道中衣(白衣)の押してもらう遍路も多い。和尚のバスの皆さんも大半が、押していただいたようだ。また、弘法大師の「目洗いの井戸」で霊水・宝医水を汲み、眼病封じにまぶたに塗る人も。
 足摺岬の曲がりくねった道を抜け、宿の「海上館」到着は18時半。ウエルカムドリンクとして土佐の銘酒「司牡丹」が振舞われ、部屋に荷物を置いてただちに夕食。鰹のタタキにブリの刺身を中心とする「さはち料理」をいただく。
平成21年6月1日
 早朝4時、鳥の声で目覚め。5時ごろの日の出を拝もうと散策に出る方も。玄関前の3mの大サボテンに黄色の花が満開状態。さすが南国と感嘆の声しきり。朝食時に各自のペットボトルに冷茶のサービス。
 7時半出発、38番金剛福寺に一番乗りにもかかわらず、本堂前はすでに打ち水が打たれすがすがしく感じる。境内中央に建設中の岩を配した大池も、ほぼ完成し、中には金魚も。大師堂前で清掃中のご婦人二人と朝の挨拶を交わし、お勤め。お堂の左手に安置されている五智如来について説明、特に大日如来の印や菩薩形のお姿の意味などを話したが、お二人も一緒に聞き入り、お礼を言われたのには恐縮。 おまいりの後、「七不思議」を解説しながら岬の展望台から灯台を一巡り。
 40番観自在寺に向かう車中で、新井満の「自由訳・般若心経」の素晴らしいポイントについて説明する。昨夜、希望の部数を宿にコピーして貰っておいたもの。僧侶や学者の訳は、言葉にとらわれて、どうしても難解なものになりがちだが、自由訳と名打つように、真髄を捉えてとても解かり易い。
 観自在寺には、弘法大師が刻まれた舟形の「南無阿弥陀仏」の宝印が残されており、さらしに刷り込み授与している。病気平癒に功徳あるとして求める遍路も数多い。(1500円)
 大師堂前には、五鈷杵を中心に右に三鈷杵、左に独鈷杵の大きな法具が安置され、お遍路さんがなでて功徳をいただく。またお堂をぐるりと一周する八十八ケ所のお砂踏みがあり、正面に戻ると奥の院ということになっている。御宝号を唱えながら、皆で一周。 境内には「薬子の変」で鎮圧された平城上皇がこの寺で、剃髪されており、その遺髪を納めた五輪塔 がある。
 無事、打ち止めして昼食は四万十川に面する「アカメ館」。鰻や川海老など四万十川にちなんだお弁当。添乗員から観自在寺で預かったと、「七福神」の色紙を届けてくれた。お寺の御心遣い。感謝。
 往路を逆にひたすら走り、西大寺着は20時半。二人のドライバーさん、本当にお疲れさまでした。
次回の予定を確認すると、皆さん6月21日発というではないか。すると先達担当は、和尚ということになる。お客さんは、大喜びだが、さて次回はどんなお話をすべきか、宿題が残った。
 道の駅で、お客さんから土佐名菓「一豊の妻」をお土産にご接待いただいた。ご馳走様です。合掌

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