2009年9月9日水曜日

観音正寺御開帳ー西国満願の旅


平成21年9月8日

難波から西国12回満願のバスに添乗した。お客様は44名、満員の盛況だ。福山添乗員にアシスタントは、ベテラン上田氏、バスは近畿観光・斎藤ドライバー。32番観音正寺と33番岐阜の谷汲山華厳寺の2カ寺のみだが、観音正寺は、西国札所の中では屈指の難所の一つ、歩けば、急な石積階段1200段を30~40分かけて登ることになる。勿論、タクシーで近くまで登るオプションもあるので、お客さんは選択できることになっている。和尚は、一人でも歩くといえば、付き合わざるを得ないので、タクシーに乗ったのは1度きり、それは積雪後のお参りで、危険を感じ全員タクシーをお願いしたことがあるのみ。
希望を募ったところ、15名が徒歩組となった。タクシー組も、ピストン輸送となるため、本堂に着く時間はほとんど変わらない。頂上の境内に、山門はないが、大きな仁王さんが、迎えてくれる。本堂、本尊共に、平成5年の火災で焼失し、平成16年に復興されたところ。とくに本尊千手観音は、丈六の大仏で知己の松本明慶工房製作で、彼独特の優しい、ゆっくらした表情をしている。インド政府から特別許可をいただいて輸入した23トンの白檀の原木からの作品である。
お参りを終えて、参道を下るとき、本尊の合掌した御手からの結縁の紐が木々を伝い山を下るのに気がついた。どこまで繋がっているのかと、注視しながら下山すると、参道入り口にある駐車場に立てられた角塔婆まで続いていた。山を登れない人にも結縁の機会をという、御配慮だと感じた。標高433mの頂上からである、びっくりするやら、感動するやら。
満願の華厳寺は、桜並木を守るため、バスは1キロ手前までで、後は歩きだ。また、この寺だけは、3か所、お参りする。本堂、笈摺堂、満願堂の3か所だ。それはいいのだが、納め札箱が満願堂にしか置いていないという。3か所お参りさせて、3つの朱印を押すのだから、各お堂の納め札箱を置くべきだと和尚は思う。
(写真は御開帳の観音正寺本堂)

0 件のコメント:

コメントを投稿