2009年9月27日日曜日
西国三十三所霊場会 先達研修会
平成21年9月27日
第5回先達研修会が大阪・新阪急ホテルで開催された。会場の紫の間は466名の参加者で満員の盛況。当日の資料では、現在の公認先達は3291名とのこと。
講演は、6番南法華寺(壺阪寺)の常盤勝範山主、「お里沢市」の壺坂霊験記にまつわるエピソードを交えながら、観音様の気持ちになって人に接する大事さを話された。当寺は、盲老人の養護老人ホーム「慈母園」を境内に開設するほか、いくつかの福祉施設を運営している。その経験から語られる言葉に、考えさせられる点が多かった。目の見えない人の立場、気持ちを理解して接することができるか。それが観音様の気持ちという。
白杖で、物を確認しながら歩む盲人にとって、バリアフリーの平面は、とらえどころがなく、かえって不安になる。健常の者にとって、当たり前のことが、当たり前でない世界をどう理解するかだ。
山主の子供の頃の思い出に、「入所者と草刈りをしなさい」と言われ、日よけ帽子や香取線香を用意して行くと、「坊っちゃん、私等は、昼も夜も一緒だから、涼しい夜に草刈りをしますよ」と言われたという。
壺阪寺といえばインドの石仏と言われるほどに、ご縁が深いが、先代のちょっとしたきっかけが基となり、インドの救ライ活動にのめりこんだ機縁によるものとか。いいお話を聞かせていただいた。合掌
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