みくろ洞 |
不動巌の洞 |
28日 6時から護摩堂でお朝事。豊山派宗務総長の任を終えられた坂井智宏住職直々のお勤め、昨年作られたという見事なお寺の案内小冊子をいただいた。写真も資料も豊富で、重文の金剛旅壇具の写真には驚かされた。27番神峯寺へ向かう。急で、曲がりくねった山道を登り、駐車場へ。
ここからは、歩きだ。報恩の碑の前では、水谷繁治・しづ夫妻の霊験記を思い出して貰う。納経を済ませ、神峯の水をいただいて急な石段を登り本堂へ。大師堂からはスロープをくだり山門を経て駐車場に戻る。出発の寸前、荷物を忘れたと駆け戻る方。無事納経所に届けられていて事無きを得た。麓の地場産品直売「神峯」に立ち寄り「遍路君バッチ」を買い求めて28番大日寺へ。バスなら麓で駐車なのだが、我々の車は山門前までOKだ。お不動さんの縁日とあって、護摩堂では住職が護摩供の最中。本堂も外陣が解放されている。お寺のこだわりがあるので、本尊大日如来のご真言も金剛界の「オン バザラダトバン」を唱える。29番国分寺は、土佐の苔寺。とくに納経所の周りが美しい。30番善楽寺まで打って、遅めの昼食は「とさ市場」。鰹のタタキやてんぷらに舌鼓を打つのだが、お勧めと書いてある「ウツボのタタキ」が超美味だった。31番竹林寺は、本坊の建て替え工事中。32番禅師峯寺、33番雪蹊寺と打って時間切れ。34番種間寺は明日に回してお宿の三陽荘へ。夕食で名物「塩タタキ」を味合わせて頂く。これは絶品だ。大阪の阪急のバスも宿泊で、馴染みの先輩先達と一献傾けながら懇談、少し飲みすぎたか、朝風呂には入れなかった。
29日 7時半に出発して36番青龍寺へ。本堂へ向けまっすぐ登る石段に息を切らせるが、鶯の声が大歓迎してくれる。お参りの後は、スロープを下り恵果堂へ。長い中国線香が置いてあるので、それもお供えしてお参り。恵果堂があるのは、此処だけなのだ。34番種間寺では、安産祈祷の底の抜いた柄杓を眺め、35番清滝寺への細くて急な山道をこわごわ走る。境内の薬師像台座の戒壇巡りに挑戦し、打ち止めの37番岩本寺へ。五本尊のご真言を唱え、天井の格子絵を眺める。猫からマリリンモンローまで多彩で見飽きない。本坊に展示されている修復なった奥の院の本尊地蔵菩薩を拝観し、打ち止めは12時。「此処や」のアイスクリンを楽しんで、「ゆういんぐ四万十」で昼食。ミレーのビスケットや手造りおにぎりなど買い込んで、帰路に。阪神高速神戸線の大渋滞に遭遇したものの、梅田、なんばと送り解散。これにて結願の3人から「結願の証」を依頼されたので、和尚も30回記念の結願の証を思い立った。できるだけ早くに大窪寺に行ってまいります。合掌
空と海 歩き遍路や 土佐の路
法螺の音に 初音応ゆる 最御崎
八輪の 桜迎ゆる 東寺(ひがしでら)
春時雨 不動巌にも 波飛沫
春苔の 緑輝く 国分寺
鶯の 乱れ鳴くなり 青龍寺
菜の花や 結願の旅 土佐の路
朝寝して 朝寝朝酒 露天風呂
春惜しむ 土佐文旦の 歯ごたえや
0 件のコメント:
コメントを投稿