梅田~なんばを経由するコース、お客様は44名で満員の盛況だ。久し振りのなんば発なので、お客様の中にかってご一緒だった方は一人もいない。その分、気軽におしゃべりができるということだ。別途、枚方、三宮からバスが出ているらしい。天気予報通り、朝から雨がシトシトと降っている。
今までの8回と違って、巡る順番が変わっている。二日目の昼食がお弁当に変わり、そのピックアップ場所が、砥部陶芸舘になった為だ。今までなら、45番岩屋寺、44番大寶寺と初日に廻っていたのだが、そうもいかない。石鎚山HWOで遅めの昼食を摂り、46番浄瑠璃寺に着いたのが14時過ぎ、なんとか5ヶ寺と思っていたのだが、無理な予感がする。もう少し早く着けると思っていたのだが、乗っている帝産観光バスは労務管理が厳しくて、お客様が全員バスに戻っても、一定の休憩時間を確保しないとバスは発車しないのだ。浄瑠璃寺では、大師堂の稚児大師像を抱っこしてご宝号を唱える。47番八坂寺へは、「衛門三郎の里」に駐車して、徒歩での往復となる。本堂と大師堂の間にある閻魔堂の極楽、地獄の道へ案内。「衛門三郎の里」でお茶のご接待を受け、しばし休憩。48番西林寺に向かう。子規の句「秋風や 高井のていれぎ 三津の鯛」の話をする。「ていれぎ」というのは、西林寺の前を流れる内川に自生する水草で香りが高く、刺身のツマに使われるという。夕食も鯛づくしなのだ。49番浄土寺の駐車場から徒歩で往復、県道の横断歩道の信号が長いので、全員まとまって渡ることができる。境内は樹木もほとんどなく雨の逃げ場もないので、鐘楼下でお勤めをする事にする。そこで、緊急の策として、本堂と大師堂の両方に納札とお賽銭を納めてから鐘楼に集まってもらう。16時半を過ぎているので、火の気は「運心」でお願いする。17時打ち止め、バスに戻り、添乗員の納経終わりを待つ。御宿は、ホテルルナパーク。夕食は、予想通りの「鯛づくし」だ。鯛釜飯、お刺身、兜煮の3点セット+αというメニュー。和尚の好物は兜煮だ。夕食後、道後温泉商店街を散策、千円工房「夢蔵人」を覗き、「ゴルフグリップ傘」と「ハンチング」を購入。(1940円)ゴルフグリップ傘は、通常のジャンプ傘なのだが、握り手がゴルフグリップなのだ。駅のホームなどで、傘をクラブに見立てて、アプローチやパターの素振りをする人にヒントを得た商品。思わず笑って買ってしまった。
岩屋寺本堂(拝堂) |
浄瑠璃寺にて 春雨や 子規の句碑ある 浄瑠璃寺
岩屋寺にて 岩屋寺や 不動明王 山笑ふ
岩屋寺にて 山の僧 こぼれる笑みや 鳥帰る
浄土寺にて 鐘楼に 春雨さけて 読経かな
道後にて 春雨や 道後の夜の 鯛づくし
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