2010年7月2日金曜日

ふらりと西国二ヶ寺へ



平成22年7月2日
箕面へ所用があったので、23番勝尾寺と21番穴太寺に足を延ばしてみた。勝尾寺はスコールのような通り雨の直後で、緑が新鮮で美しい。「勝運の寺」として名高いが、かっては「勝王寺」であった。第6代座主「行巡」が清和天皇の病気平癒を祈り、功験を示したところから王に勝つ寺「勝王寺」の寺名を賜ったが、しかし寺は、恐れ多いと「王」を「尾」に変えたという。仁王門に掲げられた扁額は、正面が山号の「應頂山」だが裏正面は「勝王寺」であった。本堂でお参りを済ませ、納経所に行くと、係の女性がご宝号を唱えながらご朱印を押してくれる。こんなのは、初めての経験だ。丁度、1時半の御祈祷の時間となり、全山に設置されたスピーカーから流れる般若心経や観音経を聞きながら石段を降りた。駐車場に戻ると、「後ろが半ドアですよ」と一声。さわやかなお参りだった。駐車料500円、入山料400円、納経料300円。駐車料領収証には、「交通安全 祈祷料証 駐車券」とあり「交通安全祈祷料受納しました」とある。しかも金額は書いていない。これは、もしかすると節税対策かな?
国道423号を1時間ほど走り、穴太寺へ。寺名の読み方が難解で、「あなおうじ」と読ませる。そう広くはない境内だが、今昔物語に本尊が薬師如来から聖観音に変わった由来が出ている程の古刹だ。(705創建)本堂・庭園合わせての拝観料が500円との表示を見て、拝観することにした。巡拝バスに添乗して来る時には、なかなか時間が取れない。今日は良い機会だ。本堂の右奥には、木造の釈迦涅槃像が安置されている。諸病を治す「なで仏」で、参拝客がなでさすられて、金銅仏のようにピカピカだ。御本尊の前に座り、ゆっくりと勤行させていただき、御庭を拝見。庭越しに見る多宝塔が、何とも言えずいい。こちらの納経所もさわやかな女性たちが係だった。駐車料400円・特別拝観料500円、納経料300円。
帰路は、京都・洛西に出て、大山崎ICから第2京阪を利用して近畿道、西名阪にて帰宅。ふらりという割には、良く走った一日だった。合掌
(写真は、穴太寺の庭園からみる多宝塔と勝尾寺多宝塔)

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