2010年6月12日土曜日

信貴山から生駒寶山寺へ



平成22年6月9日

戌年に四国88ケ所参りを結願された方々で結成した「堺・戌年同行の会」恒例の参拝ツアーだが、今年は寅歳とあって「信貴山朝護孫子寺」を御参りすることになった。聞けば、その場合は、「生駒寶山寺」も廻るのが古来よりのしきたりとのこと。そうでないと「片拝み」といってよくないといわれているとのことだ。信貴山は、大本山「千手院」の佐々木照真尼にお願いし、生駒は兄弟子である東寺の土口哲光教化部長を通じて、執事長の稲本實證師に御面倒をお願いした。
総勢38名、9時過ぎに堺を出発し信貴山へ向かった。駐車場まで「千手院」の役僧がお出迎え頂き、まずは本堂の戒壇めぐり。漆黒の闇の中を壁に右手を当てて進む、初体験の方々は息をのみ、前の人の服を掴んで緊張の面持ちだ。その後、内陣に案内され、大般若経転読法要に参列、皆初めての経験で大感激。(千手院さんのお計らいだ)
感動で放心状態のまま、千手院へ。千手院貫主であり、信貴山真言宗管長である田中眞瑞猊下の御法話を賜る。信貴山の由来や御本尊毘沙門天のお話など、大変わかりやすく説いていただいた。『御本尊の現世利益をいただいたら、自分一人のものとするのでなく、自分に必要な物をいただいたら、後は人のため、社会の為に惜しみなく分け与えることが大事なのだ』と。また寅が三つそろえば、三寅といって縁起が良いとされるとか、なんと今日は寅歳、寅の日であと一つということになる。
食事作法を唱和して昼食なのだが、これがまた精進中心の豪華なもの。「おなか一杯で、食べきれない」との声が。
帰りに「御札」を皆いただいたので、これで三寅完成だ。しかし、皆いろいろとお土産にと買い集め、四寅、五寅に。
お見送りをいただいて、生駒スカイラインで「寶山寺」へ向かう。通行料金の高いのにはびっくりだが、一時間ほどで到着。境内に入ると、我々の席が用意されていた。お茶とお菓子をいただいて、気分一新、稲本執事長の法話をいただくことに。中興の祖・寶山湛海律師のお話や本尊不動明王そして聖天さんのお話を聞いたあと特別のお計らいで、聖天さんそして御本尊のお膝元で勤行をさせていただたいた。ありがたいことに、つき物が付いて頭痛がとれないと嘆いていた一人が、それが無くなったと大喜び。早速の御霊験である。
お土産にと、名物の羊羹をたくさんいただき、帰路のバス車中で大クイズ大会の賞品に。
両山とも、真言宗18総大本山会の一員であり、まさしく弘法大師のお導きと、本当にありがたい一日だった。
南無大師遍照金剛、南無大師遍照金剛、合掌。
(写真は、寶山寺山門と信貴山の寅)

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