2009年5月27日水曜日

阪急トラピックス(中部)四国四回 24番~36番

平成21年5月25日~27日(2泊3日)

 名古屋からのお遍路の一行40名と香川県坂出駅で合流すべく、新幹線、マリンライナーを乗りついで、早めに到着し、まず出迎えの高知県交通バスの畑山ドライバー、「はちきん」の伊藤ガイドにご挨拶。伊藤ガイドと共に10時10分到着の一行を迎えた。
 初日は、土佐修行の道場の入り口24番最御崎寺から25番津照寺、26番金剛頂寺の3ヶ寺。
今、室戸では枇杷が旬で、特に黒耳産が一番などと話していたら、25番門前のへんろの店「夫婦善哉」に置かれた枇杷が完売状態。山門からまっすぐ急な108段の階段を登ってお参りをしてきただけに、身体が果物を求めていたのかもしれない。
 26番の駐車場の一角にJRの貨物車両を改造した店舗を構える「はらみたや」さんには、遍路バスはいつもお世話になっている。何しろ、駐車場までの道が狭く、バスが離合することができない。したがって「はらみたや」さんに電話し、降りてくるバスはいないか、問い合わせて登る訳だ。しかも和尚は、「よう、おまいり」を置いてもらっている。だからといって護摩をするわけではないが、この店の「アイスクリーム」ならぬ「アイスクリーン」(200円)は、田舎風味で絶品、「真珠入りの五鈷杵ペンダント」は、よそに比べ真珠は大きい上に、値段が安い(1000円)。ついつい宣伝をしてしまうと、これまた行列。ついでに本も数冊お買い上げで、早速サイン。
 
 そしてお宿は、土佐では3指に入るという「三翠園」。藩主山内容堂の下屋敷跡に建ち、しかも市内唯一の天然温泉ときている。正直なところ、遍路バスの一行が泊まるような宿ではない。
 実は、当初予定の「土佐ロイヤルホテル」がホテル側の手違いで泊まれなくなり、急遽、ホテルが手配したもの。しかも、ホテルが、お詫びにと、全員にお土産のお菓子まで用意とくれば、文句も引っ込むというもの。地元の伊藤ガイドが「うらやましい」を連発、なるほど素晴らしいお部屋に、料理に、温泉だ。ちなみに、夕食の献立は、「鰹のタタキ」「お刺身盛り合わせ」「アナゴと野菜の天麩羅」「鰻の柳川鍋」「茶碗蒸し」に「あさりの吸い物」など等・・・・・・
  
 2日目は、「へんろころがし」のお山のひとつ27番神峯寺から、「土佐ロイヤルホテル」からだと近いのだが、前述の理由で時間がかかる。さらにタクシーに乗り換えて山を登る。土佐の名水と称される
「神峯の水」を求めて殆んどがペットボトル持参。和尚達を運んでくれた丸中タクシーの社長の話しだとこの水を会社で飲み水として使っているとか。
 150mの急な坂道をあえいで登り、28番大日寺へ。大日如来について、少し話をさせてもらった。
そして土佐の苔寺とも云われる28番国分寺をおまいりの後、昼食会場の「かつお舟」に。名前の通り「鰹のタタキ」定食を堪能。ここでは食事(じきじ)作法
 午後からは、32番禅師峯寺、31番竹林寺、30番善楽寺と逆打ち。善楽寺では、4時半にかかり、
大師堂では、ロウソク、線香を止めて「運心」にしてもらう。これは、火災予防の為の申し合わせ。

 2日目のお宿は、坂本龍馬の屋敷跡に立つ「ホテル南水」。全館まるで龍馬歴史館の風情。土佐名物「さはち料理」と自慢の「かつをの炊き込みご飯」の夕食。夕食後は、和尚は一人、「ホテルタウン」に
移動。満室のため、先達さんは提携のビジネスホテルへとのこと。

 3日目、6時20分にタクシーが迎えに来てくれてホテル南水へ。皆さんと食事作法をして朝食の後、
7時半に出発。33番雪渓寺、34番種間寺、35番清滝寺、36番青龍寺を午前中に廻る。
35番から雨が降り出したが、和尚は傘を使わず、網代笠で済ませた。薬師如来の台座にある戒壇めぐりをすすめたが、途中で足の止まった方がいて大騒ぎ、持参のミニライトで出口から誘導し、ホット一息。36番は、昼食会場の三陽荘さんがご接待で、門前までマイクロ輸送してくれるのだが、参道で軽自動車が脱輪騒ぎを起こし、途中から歩くハメに。横綱朝青龍の明徳義塾高相撲部時代に、トレーニング場であったという山門から本堂までの階段を登りきると、バス3台分のお遍路さんで、大混雑。なんとか無事、3日間を打ち上げた。

 三陽荘のお昼は相変わらずの豪華版、鰹のタタキに煮魚など等に、トロロそば付き。聞けば昨日から本館前に足湯コーナーをオープンしたとか。さらに温泉も掘削中の由。和尚の本も置いてくれているのだが、お客さんがさらに数冊お買い上げいただき、ありがたし。

 食後は、月の名所「桂浜」で記念写真を撮り、しばしの散策。雨上がりの高速道路を坂出まで走り、
マリンライナーで岡山駅へ。和尚は、岡山で皆さんとお別れし、新幹線で大阪へ。
 今回もありがたいご縁をたくさんいただきました。お大師さまのお陰です。      合掌

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