2009年5月22日金曜日

四国第2回(阪急トラピックス)7番~11番

平成21年5月22日(金)
 大阪梅田から難波を経由してお四国に向かう遍路バスにお客様は44名の大盛況。淡路島通過時は、大雨だったが、徳島に入ると雨は上がり、かえって良いお遍路びより。本来なら7番から巡打ちで行く所だが、車中でお弁当をいただく都合上、11番からの逆打ちとして、11番から10番の移動中にお弁当を召し上がってもらうこととした。
 11番藤井寺は、臨済宗のお寺で、本堂外陣天井の30畳大の雲竜図が圧巻。10番切幡寺は女人即身成仏の寺として名高く、高台の大塔から眺める景色はまさしく絶景。この大塔は、大阪住吉神宮寺に豊臣秀頼が秀吉の菩提を弔う為、建立した東西両塔のうちの西塔。明治の神仏分離令に伴い神宮寺が廃寺となり塔も壊される運命にあったのを十年かけて移築したという。我国唯一の建築方法とかで重文指定。弘法大師ゆかりの「はたきり観音」が本堂右手に建つ。タクシー組と徒歩組に分かれたが、噴出す汗も門前の金山商店の冷茶のご接待で吹き飛んだ。和尚の「よう、おまいり」も置いてくれていて、お買い上げの方には、「同行二人 沙門秀寛」と日付をいれてサイン。
 9番法輪寺門前の草もちが名物と話すと、女性客が殺到。一ついただいてみたが、さすがに噂どうりのもの。8番熊谷寺の本堂では大読経の声が天井にこだまして、皆、恍惚状態に。四国最大級の大門
や最古級の多宝塔、そして流れるご詠歌の声、とてもしっとりとした雰囲気のお寺である。
 本日の打ち止めは7番十楽寺、おとぎ話のような竜宮門をくぐり境内へ。本堂をおまいりし、治眼疾目救済地蔵、大師堂へと廻る。白塗り役者顔のお大師さんに「本当にいい男」との女性の感想。愛染堂に皆で上り、煩悩即菩提の愛染明王におまいりする。
 帰路の車中で、勤行次第の各々の意味について解説、2回目とあっておまいりの作法など基本的なことの復習、確認もあり、十分なお話も出来かねたが、お客さんには、喜んでいただけたようだ。
 いつもながら「ご縁」に感謝、今度お会いするときには、立派なお遍路さんになっていることでしょう。
                                                         合掌

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