平成28年7月29~31日
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杖ヶ淵の弘法大師 |
お四国31周目を結願すべく愛車で伊予路へ向かう。金曜日22時発のオレンジフェリーに20時に乗船、夏休みに入って最初の週末となるためか指定席はほぼ売り切れ状態、レストランも家族連れでにぎわっている。和尚も持参の焼酎の他に生ビールを注文し、肴を見繕って出港前の一時をのんびり過ごし、大浴場を楽しんで熟睡。5時半起床、6時下船、45番岩屋寺に走る。バス遍路の先達とは違うので、カメラを片手に、写真を撮りながらの御参りだ。本堂横の法華仙人の行場への梯子にも挑戦する。穴禅定にも久しぶりに入り、「独鈷の霊水」を汲ませていただいた。納経所では、早稲田の先輩であるご住職にご挨拶。日本語の堪能な外国女性がバスの時刻を聞いてくる。ここまでは歩いたが、46番浄瑠璃寺へはバスでと思っているとのこと。ところがバスは5時間後、一日数便のようだ。ドイツからのカップルで、女性の方は、日本への留学経験があると云う。ドイツで日本語を学んでいるときの教授が、四国八十八ヶ所の話をしてくれ、興味をいだいて今回の遍路という。彼の夏休みと彼女の転職前というタイミングを利用して8月末まで頑張ると云うのだ。結局、和尚が浄瑠璃寺まで送ることになった。44番大寶寺では、車で待っていてもらいお勤め。46番浄瑠璃寺でお別れ、和尚のささやかなご接待だ。午前中とあって蓮池に水蓮が咲き乱れている。解説によると水蓮は、3日間朝開き、段々と閉じるを繰り返し、4日目に開いたまま終えるという。47番八坂寺から48番西林寺に向かう途中に思い立って「杖ヶ淵」に行くことに。バス遍路ではその時間はないので、和尚も初めてなのだ。門構えの入り口のある「杖ケ淵公園」として整備されていて、一瞬有料かと思うほど。家族連れが水遊びなど楽しんでいる。東方の一角に弘法大師像が立っていて、ここが所縁の地のようだ。朝食抜きだったので、公園近くの手打ちうどんの店に飛び込む。冷ぶっかけにおでんで腹ごしらせし、一息ついた。48番西林寺にも小さいながら蓮池があり、二輪咲いている。猛暑の中、49番浄土寺、50番繁多寺とお参りし、51番石手寺に。パワースポットの多い所だが、バス遍路でお参りする所は限られている。今回は、本堂裏手にある洞窟を探検することにした。これほど長い洞窟があるとはびっくり仰天、入り口は一ヶ所だが、中で2方向に別れる。直進すると裏山を抜けて北側の道路に出た。勿論、洞内のいたるところに仏様が祀られている。入り口まで戻り、右の方向に向かうと、大師堂の裏手に出る。本堂の下を通った訳だ。いつもの棕呂屋さんで、墓磨き用のブラシを購入(1,000円)。宇治金時と草餅で休息しホテルへ。「ぜひに」と薦めて貰っているお店に電話を入れると、予約で満席。やむなく、フロントにお薦めの居酒屋を聞くと、手造りの飲食店マップを持ってきてくれて、2店のお薦め。郷土料理があるという「えん家」を選んだが、これは大正解。困った時は、フロントに相談するのが一番と納得。そういえば、宇和島でお世話になる「ほずみ亭」も10年ほど前に、ホテルで教えていただいた店だ。
31日 コンビニで仕入れておいた野菜ジュースとサンドイッチ、おにぎりで朝食を済ませ、7時に出発。52番太山寺に向かう。マイカーだと本堂近くの駐車場まで進入できるので有り難い。本堂、大師堂、鐘楼、聖徳太子堂と廻り、納経所へ。更に、歳の数だけ「め」と書いた納め札を一畑薬師に納め、53番圓明寺へ。いつも、見事だと感心する大師堂の芸術的は瓦について、納経所で確認、やはり「菊間瓦」だった。1時間ほど今治方面に走り54番延命寺へ。工事中だった納経所付近が完成し、すっきりした。55番南光坊では、四天王をそれぞれカメラに収める。納経所での重ね印で、「これは私の字です。10年前ですね。」と懐かしそうだ。56番泰山寺、57番栄福寺と廻って58番仙遊寺へ。大師堂右手の裏山が崩れ、観音像や大師像が吹っ飛んで姿が見えない。1月前の大雨で、土砂崩れが発生したと云う。夜の雨で、怪我人が出なかったのが幸いと納経所での話。お昼時となったので、これにて打ち止めとし、またも手打ちうどんの「やまびこ」に飛び込む。人気のお店のようで、次から次とお客様がやって来る。お薦めの「ジャージャー冷うどん」とチラシずしにおでんで満腹、愛車のお腹も満タンにして帰路に。しばらく走ると、猛烈な睡魔が襲ってきた。これは危険と手近なPAで、シートを倒して仮眠。時間にすれば僅かだが、すっきりと目覚めた。週末のレジャー帰りの車で高速道路は渋滞、6時間程かけての帰宅。明日から逆打ち8回に添乗なので、早々に就寝。合掌
浄瑠璃寺にて 風渡る 睡蓮の池 浄瑠璃寺
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