平成25年9月23~24日
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三室戸寺本堂 |
名古屋からのお客様24名を興福寺の南円堂でお迎えすることとなった。10時半頃の到着というので和尚としては、ゆったりとした朝だ。このコースは、昼食会場が決められているので、動きが制約されるが、二日間で効率の良いお参りを考える。到着した添乗員と相談、南円堂の後は、22~24番を回ることとなった。昼食は、宇治平等院近くの喜撰茶屋。台風18号の影響で、宇治川は溢れんばかりの増水だ。浮島に渡る橋も、通行止めの状態。そこから京滋バイパスの宇治西ICより宝塚ICへと走り24番中山寺に。エスカレーターも完備した境内にお客様はびっくり。近畿36不動霊場でもあり、なんといっても徳道上人が33箇の宝印を石棺の中に隠した寺としても有名だ。改めて宝塚ICから茨木ICに向かい23番勝尾寺へ。もともと勝王寺だったが恐れ多いと、発音はそのままに、勝尾寺と表記するが、山門には「勝王寺」の額が掛かっている。石段を登り本堂へ行くと、丁度ご供養の時間で、本堂からマイクを通して読経の声が流れてくる。その声に負けないようにと皆で大声を張り上げる。16時に勝尾寺出発。時計が気になる。添乗員が22番総持寺に電話を入れると、17時までに入ってくださいとのこと。バスを路上で降りて、寺に到着が16時40分。余裕で間に合った。日本料理の板前さんのメッカと説明する。「山陰流包丁式」で名高い寺でもあるのだ。茨木ICから雄琴温泉「雄山荘」へ。車中で、「西国巡礼の始まり」のDVDを見てもらい、近江八景の漢詩など紹介する。部屋から琵琶湖が見下ろせて夜景も素晴らしい。
24日 昨夜早く床についたせいか、5時半に目が覚めた。シャワーを浴びて7時食事、7時45分に出発出来た。8時30分京都・高台寺に到着、塔頭で座禅を組むのがコースに入っている。和尚も参加させて貰った。真言宗の阿字観や月輪観とは考え方は違うが、形的には似たようなものだ。今日のお参りは6ヶ寺なのだが、12番岩間山正法寺が台風の影響で通行止め、ご本尊、納経所が11番醍醐寺に出向いているとのこと。その醍醐寺からスタートする。観音堂で、2ヶ寺のお参りだ。納経に時間がかかるし、国宝や重文の豊富な寺なので、ゆっくりと拝観して頂く。10番三室戸寺は花の寺だが、今は見るべきものは無い時期だ。昼食は、石山寺門前の洗心寮、名物「志じみ飯」。13番石山寺は、東寺真言宗大本山、西国では、唯一の和尚と同宗の寺。紫式部が源氏物語の構想を練った寺という。打ち止めは14番園城寺(三井寺)、観音堂では、上がらせてもらってのお勤め。それから塔頭・微妙寺や金堂、三井の晩鐘、釈迦堂など拝観。和尚は、最寄りの京阪の駅でお別れしJR、近鉄を乗り継いで帰路に。和気藹々とゆったりとした2日間でした。合掌
勝尾寺にて 勝尾寺 ひっそりと咲く 彼岸花
雄山荘にて 秋月や 琵琶湖遥かに 露天風呂
石山寺にて 秋風や 近江八景 石山寺
洗心寮にて 中秋や 瀬田の畔の 志じみめし
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三井の晩鐘 |
21日は信貴山千手院大阪分院のこんにゃく法会を開催。有縁の方40名がお集まり頂き、楽しい一時でした。
返信削除25日は、大和郡山で奈良フェニックス大学の講座。90名の受講者に「遍路の社会学」を講義、「ようおまいり」も10冊お買い上げ頂きました。合掌